放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

詩と出会う体験

振り返りとは,自分の行為を問いを持って考えることなんだなと思う。 学習者を見ているとただ「単元をふりかえろう」と言っても表層的な実感しか言語化されないのだけれど,一つ問いを投げかけるだけでまったく違った質の振り返りが展開される。 詩ってなん…

谷川俊太郎×山田馨「ぼくはこうやって詩を書いてきた」

少しずつ春らしくなってきた北海道。今日は雨。 先日,引っ越し先の図書館で借りた谷川俊太郎と編集者山田馨の対談本を読了。 ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る 作者: 谷川俊太郎,山田馨,川口恵子 出版社/メーカー: ナナロク社 発…

書評コンテストとブックハンティング

読書指導の中で「書評」を書くっていう言語活動を考えるけれど,実際自分もやってみて実感するのは書評を書くのってむずかしいよなっていうことだ。 光村3年生の教材に竹田青嗣さんの「「批評」のことばをためる」というのがあるが,そもそも批評の語彙が日…

身体を使った学び。

今日読んだ大村はま実践は、長与善郎「地蔵の話」を劇・放送劇・シナリオ・紙芝居・スライドにさせる実践である。 大村はま国語教室〈第1巻〉国語単元学習の生成と深化 (1982年) 作者: 大村浜 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1982/11 メディア: ? この商…

自分の切実さに目を向けているか。

何気ない同期の院生さんとのやり取りで,自分の過去に書いた原稿を開いてみる。新採用教員を対象とした本だ。 自分なりに自分の原稿のいいなと思ったことを挙げてみると,「切実さ」かなと思う。今となっては忘れてしまったエピソードも,読むとヒリヒリする…

アランフェス

東京オペラシティ。 フィリピンフィル。 3階席1000円。 アランフェス協奏曲。 モバイルを持たなくなってすっかり時代遅れの人間。 移動中に読んだ本。 伏線の女王。 かがみの孤城 作者: 辻村深月 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2017/05/11 メディア: …

分けられないことがある

ちょっと寄り道。授業研究のストーリーを読みたくて以下の本を手に取る。 日本の授業研究〈上巻〉授業研究の歴史と教師教育 作者: 日本教育方法学会 出版社/メーカー: 学文社 発売日: 2009/10/01 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 22回 この商品を含む…

書くことによって認識が深くなるってどういうことか

記録を書くことと考えることはどういう関係にあるのだろうか。授業の記録を書いている時に、学習者は何を考え、どのような気づきを得るのだろうか。書いている時の思考過程が気になって以下の本を手にする。 子どもの文章―書くこと考えること (シリーズ人間…

振り返りの記述を読む観点

今週は文献収集+まとめ作業の1週間だった。 振り返りの記述内容を分析し、その結果からどんなことが言えるか、その枠組みにはどのようなものがあるか、という問いで文献収集をした。 結果としては、国語科の研究よりも、日本語教育や英語教育、数学教育の分…

自分のしていることの再確認。

自分のしていることがどういうことなのか、もう一度見直そうと思い、この本に立ち戻る。 成長する教師―教師学への誘い 作者: 浅田匡,藤岡完治,生田孝至 出版社/メーカー: 金子書房 発売日: 1998/05/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る …

気づきを促す教師の働きかけ

今日はこれまでの調査結果を一旦まとめる。 学習記録の記述内容をカテゴリー化していって、やっぱり分け方に納得いかず、バージョン2でまた分類し直す。「事実」「感想」「理解」「学びの言語化」「評価」などと分けた。とは言っても、分けられないのも事実…

学習記録実践に学ぶ~伊木洋『中学校国語科学習指導の創造』

大村はま由来の学習記録実践として、伊木洋先生の『中学校国語科学習指導の創造』を読む。 中学校国語科学習指導の創造 作者: 伊木洋, 出版社/メーカー: 溪水社 発売日: 2018/03/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 本書には筆者である伊木先生…

研究デザインを考える

学習者記述の分析方法 ジョンW.クレスウェル著 抱井尚子訳『早わかり混合研究法』(2017)を読み始める。 早わかり混合研究法 作者: ジョン・W.クレスウェル,John W. Creswell,抱井尚子 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版 発売日: 2017/08/30 メディア: 単行…

質的研究法を勉強する

方法知を学ぶ 昨日は定例の修士論文執筆グループによる進捗報告を行った。なんだかんだと始めて1か月。どの論文も指導の中で「自分を持つ」ことがキーワードとして挙がった。まだまだ研究の目的が抽象的でポイントの定まらない状況である。よりシャープに研…

「言うべきこと、言うべきではないこと」

何事も新しいことを始めるには周りの理解が必要だなと思うことがある。 作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books) 作者: Sylvia Libow Martinez,Gary Stager,阿部和広,酒匂寛 出版社/メーカー: オライリージャパン 発売日: 201…

今読みたい本から自分の関心を探る。

ある先生が、授業を「美術や技術のように作業をしながら学べるものにしたい」というようなことをおっしゃっていた。その時、自分の中にも似たような授業の在り方を思い描いていたことに気が付き、腑に落ちる感じがした。 その後、今年の7月上旬くらいから詩…

今週読んだ本

詩教材の授業をもう一度見直そうと思って、文学教材を扱った本を中心に読む。 文学教材の新しい教え方 (21世紀型授業づくり) 作者: 渋谷孝 出版社/メーカー: 明治図書出版 発売日: 2003/05/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 詩教育の理論と実…

読書とは何か?なぜ必要か?仕事をしながらいかに読書する?

昨日は東京文京区の林野会館で日本読書学会に参加する。 日本読書学会 - NetCommons学会パック 愛知からの帰りだったので少し多動だなぁと内省しつつ、 修士の方たちの発表もある学会なので、ゆっくりとお話を聞けたように思う。 読書というと、子どもたちの…

今週読んだ本

専門家の知恵―反省的実践家は行為しながら考える 作者: ドナルドショーン,Donald A. Sch¨on,佐藤学,秋田喜代美 出版社/メーカー: ゆみる出版 発売日: 2001/05 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 43回 この商品を含むブログ (16件) を見る なんだかずぅっ…

絵本の読み聞かせをしよう。

教科教育論というのが約1か月の間週1回のペースである。 前回は元教科調査官の方のお話を聞く。 今回はそれぞれが各教科の魅力を伝えるための実践紹介をする回だ。 私は何を紹介しようかと思って過去の学習記録をめくったら、「小さな読書会」というのがあっ…

働き方を考えながらD.ショーン『専門家の知恵』を読む。

シリコンバレー式 よい休息 作者: アレックス・スジョン-キム・パン,野中香方子 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2017/05/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る この本にはダーウィンの1日の働き方が書いてあるらしく、「1日のうちに仕事をし…

「ずれ」から新たな価値を考える。

この本は良かったです。 ずれによる創造―人間のための教育 (1973年) 作者: 上田薫 出版社/メーカー: 黎明書房 発売日: 1973 メディア: ? この商品を含むブログを見る 学習記録を研究するにあたって、ぼんやりとした見方しか思いついていなかったけど、 この…

視覚情報を重視した読みの授業づくり。

協同で授業案づくりをしています。 その中で、岸田衿子さんの『ソナチネの木』を教材化する授業が注目です。 テキストだけではなく、文字と絵が融合して視覚的な読みを促すしくみになっているところがおもしろいです。 ソナチネの木 作者: 岸田衿子,安野光雅…

未完成でもやってみる。

よくわからないことや、考えても考えてもアイディアが浮かばないことは まずやってみることが大切だと私は思っています。 と、簡単に言っても、なかなか挑戦する気概が揃わないことも多いですが…。 その上でなぜ大切かというと、 やってみると、欠陥や失敗に…

7月上旬の課題

来週からCモジュールが始まります。 筑波大学の春学期は8月第一週までです。 私の7月前半の課題は、 ①学習記録の分析と言語化 ②「授業システムと授業行為」に関する研究のインプット です。 読もうと思っている本が積読になっています。 省察的実践とは何…

答えの定まらない問いを持ち続けられるか。

昨日はこの本を読んでいました。 フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術 (PHPビジネス新書) 作者: 中原淳 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2017/02/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る 特に注目して読んだ…

町田くんの世界

アナログ人間で、容量もよくないのに、人のことはよくみていて、 「人が好きだ」 とストレートな言葉をサラッと言う。私たちは、学校文化の内外で発揮される 町田くんの世界をただただ温かい目で見るしかないのだ。 町田くんの世界 1 (マーガレットコミック…

【読書メモ】今週読んだ本

今週は授業で出される課題に追われるような1週間だった。 今日で一息ついた感じだ。 でも、課題はあくまでもはじまりにすぎず、 絶えず課題が課題を産む状況になっている。 そうでなければ学びとは言えないのだろう。 今週は中体連や体育祭の週である。 週…

【つまみ食い読書】これはおもしろい!『イギリス教育の未来を拓く小学校「限界なき学びの創造」プロジェクト』

今週は 過去の授業実践分析を読む これから自分がやってみたい指導案を考える 大学入試問題の試案にチャレンジする といった大学院の課題を中心に生活していました。そのためあまり読書はできませんできた。でも朝読書の時間でもある「15分」だけでも読も…

新聞から学ぶこと。

人生相談 母と同世代の女性に片思い=回答者・高橋源一郎 https://mainichi.jp/articles/20170529/ddm/013/070/006000c ふふふ。今日はいきなり何を書くのかとお思いでしょうか。 いや、人生相談とか、そういうものに私は答えがないと思っているし、 結局は…