放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

研究日誌

書くことの授業と読むことの授業で記述内容はどう違うか。

作文の授業の学習記録分析つづき。 記述内容を整理すると、自己評価や次の時間への展望の記述が目立つ。読みの授業と異なるのは、ゴールイメージがはっきりしていることだ。 書くという作業は「書き終わる」イメージが生徒の中にもある。今回の授業では枚数…

問いのバリエーションを自分の中に持てるか

2015年度、生活体験作文を書いている時の学習記録。全7時間。 ホワイトボードを使ったペアでの題材を選ぶ活動からスタートし、個別・グループの選択をしての執筆活動という流れ。 記述内容の全体は読むこと(理解)の授業に比べてどう違う? 理解をメインと…

振り返りの記述を読む観点

今週は文献収集+まとめ作業の1週間だった。 振り返りの記述内容を分析し、その結果からどんなことが言えるか、その枠組みにはどのようなものがあるか、という問いで文献収集をした。 結果としては、国語科の研究よりも、日本語教育や英語教育、数学教育の分…

自分のしていることの再確認。

自分のしていることがどういうことなのか、もう一度見直そうと思い、この本に立ち戻る。 成長する教師―教師学への誘い 作者: 浅田匡,藤岡完治,生田孝至 出版社/メーカー: 金子書房 発売日: 1998/05/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る …

自分の内側に潜るように

今週前半は先行研究の資料収集と整理、授業参観だった。 気になったことは、自分の経験や感情を通して他者の理解を働かせるということだ。上手く言葉にはできないが、自分の内側を通って発せられることばについて考えた。確かに、使いやすい便利な言葉、固定…

決まった毎日の中で淡々と書く。

午前中は作文の授業の学習記録の分析。記述を切片化し、それぞれにラベルを貼ってカテゴリーに分け、全体の枠組みを見る。 読みの授業と違って進捗状況が書かれることと、個人の上手くいかなさに焦点がおかれることが気になった。 たまたまお昼に一緒になっ…

比較する枠組みが知りたい

研究の進捗状況を報告し合う日でした。自分の研究をおもしろいと言ってもらったり、論文としての見通しをもらったりすると、とても励まされます。 しばらく自分の授業実践の生徒の記述を分析してきて、どのようなことが書かれるのか、枠組みとして形ができて…

記録を他者と共有することで学びを深める。

引き続き、これまでの調査のまとめ。記述を並べてみると改めて見えてくることもあり、実際に作業することの重要さを実感する。 ここに来て感じる実践の課題は、記録を一人で読むことだけで終わらせるのはもったいないなぁということだ。学び得るものが学習者…

中間発表に向けて

修士論文の中間発表会まであと1か月になる。 研究を深めることに意識が向いていて、研究の全体像が見えなくなっている気がして、これまでのレポートを集めて見直してみる。目の前の問いに対して調べる作業は好きだけれど、構成を立てることは本当に苦手だ。 …

気づきを促す教師の働きかけ

今日はこれまでの調査結果を一旦まとめる。 学習記録の記述内容をカテゴリー化していって、やっぱり分け方に納得いかず、バージョン2でまた分類し直す。「事実」「感想」「理解」「学びの言語化」「評価」などと分けた。とは言っても、分けられないのも事実…

授業でのメモと記録と教師の関わり

学習記録には、当然のこととして教師の授業での発言・指示が反映される。素直な生徒であればあるほど、教師の言ったことがまとめとして引用されたり、記述内容が変わったりする。 いい意味で記録の気づきを促すと思うのは、活動中にメモを取らせる指示だ。 …

モニタリング。

学習記録の記述数が少ないものを集めて、そのカテゴリーを調べる。 興味深いことに、自己評価だけを書く子、授業の事実だけを書く子などなど、それぞれに特徴があって面白い。 記述数と学力は関係なく、学力の高い子はポイントだけをおさえて端的に書く。そ…

気づきを大切にすること。

学びにおいて、気づくことがいかに大切かを最近思う。 問題解決のプロセスにおいて、問題に気づくことがなければ始まらない。しかし、学校では、あらかじめ設定された問題に取り組むことが多く、問題に気づく経験をすることは少ない。もちろん、設定された問…

自分のストーリーを語ることで強みを掘り出す

大学院に入って、自分が何の研究をしたいのか(ある程度の材料や方向性は決まっているけれど具体的に何をしていいのかわからない=探究する問いが具体的に持てない)という問題を通る。 修士1年生のテーマ決めに関する話を聞きながら、自分の1年前のことを…

自由研究の思い出

北海道の夏休みは短い。 お盆が終れば2学期の始まりが見える。夏休みの宿題もいよいよ本腰を入れて取り組まねばならないだろう。 自由研究の発想を引き出した「Do!図鑑シリーズ」 大学院で「研究」を意識するようになって、自分のこれまでの「研究」に関す…

分析する力はどのようにして形成されるのか

学習記録には、その日の授業でしたことや、学んだこと、感想が書かれる。 読んでいくと、誰が学習者に学びをもたらしたのかによって記述内容には違いが見える。 知識伝達型の授業では、教師が知識を整理して板書し、解説をする展開で授業が進む。こうした授…

プロセスに立つ

修士論文の中間発表会の日程が決まった。5月の構想発表会の時もそうだったけれど、「早く終わってほしいな」という気持ちになる。 締切の設定は集中力を高める効果があって、限りある時間をいかに使うかを意識させる。一方で、最終的に自分がなりたい姿を描…

自分の言葉から自分を知る瞬間

学習記録2年生の記述を入力し直す作業を終える。 2年分入力してみると、一人の書き癖が気になってくる。 あとは、自分の学習記録を読む目が変わっていることにも気づく。 記述内容をどう読んだらいいのかがわからなかった。 だから形式的なことにばかり目を…

学びをつらつらと書く。

立教大学中原淳先生のブログを見ていて、一つ気になっていたことが言語化される。www.nakahara-lab.net 箇条書きで書くとわかりやすい、が・・・ 学習記録の実践を始めた頃、全員のノートをコピーしていて、箇条書きで記録を書く生徒が気になった。 当時は、…

「いろいろな見方があっておもしろかった」の先は…?

今年に入ってからずっとしていることは、毎時間の学習記録をエクセルの表に打ち込んで、記述量と記述内容を見て分析をするという作業です。 最近よくわかるようになったのは、 文章を打ち込む作業をしている中で学習者一人一人の様子が立ち現れるようになっ…

量的分析による可視化から質的分析へ。

7月最終日は、これまでの調査のまとめ。 データはただ眺めていてもダメで、数値化、コード化、クロス集計、さまざまに分析する中で焦点化されていく。 最初に気付かなかった違和感が急に浮上して思わぬ発見をもたらしたりする。 自分について多分に気づかさ…

個人思考の時間。

昨日読んだ生徒の学習記録あとがきに、 「みんながバラバラの作文を書いていた」 「自分とは思ってることが全く違うことが実感させられた」 と書かれていた。 個人思考から全体共有をした時に、どのくらいの学びが学習者にもたらされるのかが気になっている…

「おもしろい場面が全然わからない」から、授業を修正する。

中学3年生「故郷」の授業で、「作品の魅力を語ろう」という課題を設定した。 この課題の前提条件として必要なのは、「故郷」に魅力を感じられるかだ。授業前にも想定していたのだが、やはり学習記録には「おもしろい場面が全然わからない」という記述がある…

授業進行時には見えない生徒の記述。

教師は生徒の記述の何を読んでいるのだろうか。 今日、3年生「故郷」の単元ごとの学習記録の記述を読む。この単元では初読のあと、「故郷」の魅力があるとしたらどこにあるのか説明する学習に取り組んだ。生徒は「登場人物」や「ストーリー展開」「表現」「…

書かれない記述との対面。

学習記録を読み直していて思うのは、空欄の日の授業のことである。 何も書かれていないこのページの日、子どもたちは何をしていたのだろうか。 単元のうち、学習者の気づきが多くある時間とそうではない時間がある。単元の導入期はこれから何をするかを知る…

書くことで伝えたい、書くことで伝えてほしい。

私は書いてあることへの信頼が強いのだなと思う。 信頼というか、やむを得ず書くという手段を取る、と言ってもいいのかもしれない。 例えば、ある人から相談を受けて、話を聞いているその時にはただ話を聞いて時々に思ったことを返す。自分の感想からちょっ…

「役立つか立たぬかって、つきつめないで書いたほうがいい」

『大村はま国語教室』第十二巻「学習記録あとがき集によって学ぶ」には、さまざまに学習記録作成の意義を言葉を尽くして書きながらも、とにかくまめに書くことも伝えている。 その一つのエピソードに江戸時代の農民によって書かれた記録がある。 大村はま国…

研究の軸が持てない。

研究の軸が持てない。 これってつまり、自分を見失いがちってこと。 修士論文にまつわる研究をしていながら、自分のふがいなさを思うのは、テーマが一貫していないことだ。一念発起して大学院に来たっていうのに、ブレブレの自分を思い知っては恥ずかしい気…

国立国語研究所、国文学資料館に行く。

論文収集のために東京立川にある国文学資料館へ向かう。 思ったよりも敷居が低いというか、手続きに困ることなく文献の複写ができた。 館内は静かで涼しい。文献がどれも丁寧に保管されている。 利用者がどのような本を手に取っているのかとても気になった。

条件設定をどこまで教師が設定するか。

今日は授業参観がメイン。 子どもたちの姿を直接目にすることが、自分をどれだけ思考の場に立たせてくれるのかを実感する。私は、教室で考える人なんだなと思う。 今日の授業では、創作活動において条件設定のあり方をどのように持つかということを考える。…