放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

春休みに読んだ本。

メディアミックスについて考える 春休みに読んだ本を振り返る。 あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。 あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 (スターツ出版文庫) 作者:汐見夏衛 スターツ出版 Amazon 1年間で数回、女子生徒を中心に、この本がおすすめ…

やれない理由を探すのではなく、どうしたいのかを自分に問う。

覚悟 教育書籍の出版物の多くが、3-4月に集中する。3月は、多くの先生方にとって次の現場への意欲や不安を持ちやすい時期だからだ。 今年は少し、この現象に対して、どうしたものかなと思っている。なぜなら、答えは、外にあるのではなく、自分自身にあるこ…

甲状腺、「揃わない前提の授業とクラス」、iPad

甲状腺の定期通院で札幌に来る 11月以来の通院だ。 雪解けは進んでいるものの、道横には大きな雪の山。 やはりここは、今私が住んでいる街とは違う気候なのだと感じる。 血液検査では甲状腺で作られる甲状腺ホルモンの量を測定する。 FT4という甲状腺から分…

2月はもう何年も厳しいけれど

寒さが堪える季節。 居住を変えて雪のない道路も、温かな日差しも、幾分か私にとっては有難いことだ。 浜の風は時に身に染みますが、それでも、私はこの街を選んだのだと毎朝一歩を踏み出している。 なんて、そんな立派な日々ばかりではない。 しかし、自己…

群像の中で描かれていく私たち。

最初に断っておくと,これから書くことは断片的なメモのようなものであって,私個人の中で一つ一つの作品がどう繋がっているのかを勝手に繋げたものに過ぎない。一方的なまとめ方だと思うので,繊細に一つ一つの作品を大切に思う人,これから小説や映画を見…

札幌西線を歩く。

”街ブラ”という発見の方法 NHKの番組「ブラタモリ」に詳しいわけではないが,街をぶらぶら歩くことで街の何かを発見する行為は,TV番組の一つのパッケージになっている。そこでは,ただ単に興味深いお店の紹介や街の人々にスポットを当てるだけではなく,街…

『学級経営の教科書』を読み始める

学び直しを恐れずに進む 職場環境が変わって半年,考えさせられることが多くなった。今まで当たり前だと思ってきた慣行がそうではなかったり,見通しもなく急に提案される初見の学校行事だったり,即時その場で対応して何とか乗り切っている(失敗している)…

8月13日(日)北海道新聞を読む。

8月13日(日)の北海道新聞を読む。 放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた文献調査 原発処理水の放出計画,それに伴うホタテ価格の影響 戦場体験者との対談 無名の人たちの個人の戦争体験,証言をいかに残すか 苫小牧・厚真等に見られる「トーチカ」 他にも…

国語研究会夏の勉強会に参加する。

渡島国語研究会夏季学習会 7月28日午後,地域の国語研究会の夏季学習会に参加する。春の学習会からの継続参加ということもあり,少しずつ研究概要や実践内容が見えてきて研究会の一員としての参加意欲が湧いてきた。 基調講演が1つと提案が3つ。それぞれの…

書くこととどう向き合うか。

できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書) 作者:ポール.J・シルヴィア 講談社サイエンティフィク Amazon 「時間がない」を理由に書くことを諦めつつあったので,この本に励ましてもらおうと再読する。今回は後ろから読んだ…

複数テキストを用いた国語科授業の勉強

大学院の演習で,共通テスト問題を読んで,自分で作成してみる課題に取り組んだことがあった。いろいろ授業観について考えさせられた記憶がある。 keynote.hatenablog.jp 学力調査の変遷を見ていくと,複数の文章を読んで考える問題が当たり前になっている。…

大学院修了後の自分の現在地。

論文を書くことは生き方を考える問題だった。 2020年,新型コロナウイルスの影響で学校が休校になっていく前後,私は大学院を修了したばかりだったので,現場に戻ったらたくさんの実践をして,論文をいっぱい書くのだ!と思っていました。査読論文の投稿にも…

書くことをルーティン化できるか

書きました 「個別最適な学びと協働的な学び」を考える 授業づくりネットワークNo.45 学事出版 Amazon 正直,テーマと正対して書けたとは言えないのですし,もっと汎用的な実践にブラッシュアップする必要があるなあと痛感しましたが,学習記録実践の一部分…

レビュー本を書きたい。

GWに個別最適な学びと協働的な学びに関する書籍を収集しました。10冊程度。 一人ひとりの可能性を信じて持ち寄って学ぶとか、一人ひとりの特性や進度を理解して学ぶとか、きれいなことほど取りこぼすものが多くて危うさを感じずにはいられません。可能性とか…

異動して知る学習記録のこと。

教育大学附属学校へ異動しました。3月25日付の北海道新聞に,中学校教職員「退職者」名簿に自分の名前があったため,各方面にご心配をおかけしてしまったのですが,割愛退職といって,形式上の退職となります。引き続き教職員であることに変わりありません。…

2022年に出版された道徳教育関連の書籍12選

私のここ数年の道徳授業は,インプロ(即興演劇)実践の場として活動型のプログラム開発にチャレンジすることが多かったです。かなり偏った授業づくりをしているため,今年はもう少し全体像を知った上で実践したいのですが,どうだろう。 とにかく,この1年…

電通育英会リーダー育成塾カンファレンス2022感想

https://www.dentsu-ikueikai.or.jp/transmission/leaderconf/ 1.紙かデジタルかという問いからの脱却 子どもたちの発達段階における学び方はひとまずおいといて、少なからず自分は、手で書くことと、こうして打つこととの両方を駆使して学びつづけている…

ただ書くー11月の振り返り

作文、ではない、ただ書く実践をしたい。タブレットじゃなくて、手書きで書くことをしたい。その二点から始まった11月でした。 ここまで6-7回目の授業が終わりました。 縦書き原稿用紙を横書きで書いたり、ダダイズム的に文字のアートが始まったりして面白い…

9・10月の学校のふりかえりー作文発表会から文化祭,軽井沢訪問まで

10月に入って,イベントが目白押しで,感情の起伏が大きい2週間程度を過ごす。 ただ,楽しみなことの移動中は,色々なことを思い出したり思考したりすることができる。もうちょっと自分の過去の記録を読み直してもいいかもしれないなあと思う。それから,一…

浴びたい。

LIVEが好きだ。 リモートでは得られない、身体がぞくぞくするようなLIVEの感覚が好きだ。 人の息遣い、言葉の強さ、生きる表情、イントネーション、その全てを直接感じたいのだ。 気づいたら、自分も似たような振る舞いになってしまっているかのように。 気…

生活を言葉にして共有することの価値

文化祭を前後して,生活体験文の授業に入りました。生活体験文とは,おそらく綴り方教育の流れの上にある実践なのだと思いますが,私が勤務する地域では多くの中学校で夏休みの課題として取り組まれているものです。特別にミニレッスンをすることなく,宿題…

わかりあえない研究協議で何を見つめるか?

私が初めて公の場で研究授業をしたのは10年前のことです。当時、札幌でファシリテーションの講座に参加し、思考が拡散していくワールドカフェに夢中になりました。ワールドカフェを国語の授業でやりたくて、自分から地域の研究会の授業者に手を挙げました。…

久しぶりの合唱コンクールは何が変わったか?

私が暮らす地域では,今日,文化祭という学校が多いようです。 初任から生徒会を担当してきた私は,この季節が一番の繁忙期だと思って過ごしてきました。特に,生徒会企画でどんなオープニングセレモニーをするのかが難問でした。すぐには良い案が浮かばない…

どうしたら感情をコントロールできるのか?ー「自己調整能力」と言うけれど

最近,仕事の疲労と共に,メンタルケアが難しい局面に入ってきた。毎年何度も向き合ってきていることなので,しばらくの停滞期を過ぎれば(だいたいは春を迎える頃には)鬱々した症状からは抜け出すことができる。 症状は自己判断ではあるが,軽度なものであ…

NEWS LIVE TOUR 2022音楽 真駒内公演

お譲りチケットで2公演入らせてもらう。 1公演目はスタンド上段で演出全体が見渡せる席。制御型のウォッチ型ライトで、時おりキラキラ光ったり、魅せる演出ではライトを消して歌唱やアートな小道具演出が光る。 2公演目はアリーナ前方、小山くんのファンサ…

これからの生活を考える。

https://www.amazon.co.jp/独り居の日記【新装版】-メイ・サートン/dp/4622085585 この夏はかつて中学生だった父が泳いだ海を見た。

ここではないどこかの屋根を探している。

実家の2階の部屋からは,どの窓からも2階屋根が伸びている。 私は小学生のころ,窓から屋根に出ては空を眺めていた。 家での遊びといえば,レゴと,シルバニアファミリーと,屋根。 身軽だったあの頃は,窓から屋根に出ることも簡単で,ベランダをつたって家…

セカコイから「記録」の役割を考える。

映画「今夜,世界からこの恋が消えても」(セカコイ)を観た 今夜、世界からこの恋が消えても (メディアワークス文庫) 作者:一条 岬 KADOKAWA Amazon 映画を見ました。お恥ずかしながら,私は20年来のジャニーズオタクです。デビュー前から人気を集めている…

誰かと共有するうれしさ

映画「メタモルフォーゼの縁側」 metamor-movie.jp 原作漫画から愛読しており,芦田愛菜さんが出演すると知って,公開初日の夜に観に行きました。BLに魅了された2人の女性が,年齢を飛び越えて交流するシーンが印象的な映画です。いわゆる「オタク」文化が,…

4・5月の仕事ー良くも悪くも変化の多い季節

分掌業務が重い 悪く考えれば,なれない業務に時間を費やす時期。 良く言えば,新しい仕事を吸収することができるチャンス。 これまでの自分がいかに居心地の良い環境で仕事をしてきたのかを実感する年度当初でした。初めての仕事がまだまだ自分には多くある…