放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

働き方を考えながらD.ショーン『専門家の知恵』を読む。

シリコンバレー式 よい休息

シリコンバレー式 よい休息

 

 この本にはダーウィンの1日の働き方が書いてあるらしく、「1日のうちに仕事をしたのは、午前中に「90分」のセッションが2回、午後に「90分弱」のセッションが1回だった。」そうな。引用元は以下。

本を読んだり文章を書いたり、熱中するときは時間を忘れて作業する人もいるだろうが、大抵は90分以内に飽きてしまう。私の感覚だと30分で飽きる。だから、50分授業でも飽きはじめた子をキャッチして、声掛けをするものだ。大体、今の活動に対して評価・承認されていれば、その子は活動を続けるだろう。

 

そんなことを思いながら、休日の午前90分を以下の本を読むことに費やした。

専門家の知恵―反省的実践家は行為しながら考える

専門家の知恵―反省的実践家は行為しながら考える

 

 読んだところまでわたしなりにまとめると次の3点。

 

1 省察といっても、行為の最中に行われる思考もあれば、事後の静けさの中で行われる思考もある。誰の、どの場面の何に対する省察なのか、意識することが必要がある。

2 ある教育実践をおもしろいと思った時に、その実践を行った人の話を何度も何度も見聞きすることの意味は、その実践の根底に繰り返されてきたその人の葛藤や実践の更新の履歴を知ることが必要だからなのだ。

3 教育技術はそもそも不確実で実践者の独自性の中にあり、言語化できなかったり正当化して述べることができないものである。だからこそ省察が必要となってくる。

 

土日の集中講義と合わせて、さまざまなことに関連付けて読むことができた。