教科教育論というのが約1か月の間週1回のペースである。
前回は元教科調査官の方のお話を聞く。
今回はそれぞれが各教科の魅力を伝えるための実践紹介をする回だ。
私は何を紹介しようかと思って過去の学習記録をめくったら、「小さな読書会」というのがあった。
要するに絵本の読み聞かせをしていた。
そこで、印象に残っている本を紹介しようと思う?
1『最初の質問』
質問が繰り返されていく中で、子どもたちとのやり取りができるのが楽しかった。
「沈黙」の場面もあって、しっとりとした時間が流れるのもよい。
2 『狂言えほん1 ぶす』
私は伝統芸能に詳しくないですが、狂言は好きです。喜劇ですからね、狂言。
狂言の入門編、ということで狂言の動画を見る前に読みました。主人の留守中に、毒だと言われている「ぶす」からいい匂いがする、恐る恐る「ぶす」を覗き込むと…というストーリーです。セリフが実際の狂言のまま書かれており、読み方はけっこう難しいけどそれがおもしろいです。ストーリーを知ってから動画を見ると、セリフの読み方や動作に注目出来て、より狂言を楽しむことができます。
3 『もぐらバス』
おそらく、学級で最も読まれた本だと思われます。3年生の時に、1人の生徒がこの絵本を選んでみんなに読み聞かせしてくれました。「いぬすごい」とか「たけのこたべたい」とか「バス安すぎ」とか、いろんなコメントが出てきます。
4 『ぼくはいったいなんやねん』
アイデンティティをテーマとする絵本っていくつかあると思うのですが、中3の入試前に「私の長所ってなんだろう」とか言っている子どもたちになんとなく読みたくなる絵本です。その中でもこれは関西弁でテンポよく読めるので好きです。方言の絵本、いいのですよね。「先生読むの上手」とか、子どもたちがほめてくれます(笑)。「読んでもろたらわかります」っていう作者のコメントもいいです。読まずにいられん。
5 『なつのおとずれ』
教科書に季節の扉がありますが、長期休み前後のふわっとした気持ちの中で絵本を読むことがいいなと思います。日常のいろいろをちょっとだけ忘れて、四季を楽しむことができる心の豊かさを大切にしたいです。絵本自体は、絵に緩急があって、見ているだけでおもしろいです。梅雨が明けた今、一番読みたい本です。