放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

体験しながら気づく。

昨日は大村はま昭和47年11月、単元「国語学習発表会」についての分析と考察を聞く日でした。

 

秋学期の木曜2限は大村はまの読書生活に関する交流の場について検討していきます。受講者がいくつかの単元を担当し、それぞれが発表する演習形式です。

国語学習発表会」は1学期からかけてさまざまな学習を総まとめにした計47時間の壮大な単元です。時間的な制約は今の学校教育に当てはまらないのは当然ですけれど、それを抜きにしても授業を考えるにあたってさまざまに議論すべき点があがってきます。

 

例えば、昨日1つ目に挙げられたのはグループ編成でした。

この単元では1クラスを4つに分けるのですが、その分け方は等質グループではないわけです。

男女は均等に分けられますが、必ずしもリーダー格となる生徒がグループにいるわけではないのです。

 

この発表を聞きながら、自分のグループ編成を考えると、ランダムが多いと振り返りました。

これは学級経営とも関連していて、席替えを頻繁に行なっていたものですから、座席で近くなった者同士がグループを編成するわけです。

ねらいはどんな人と同じ組織で働くことになっても、自分の立ち位置を調整しながら協同的に参加できる力を育てたいという願いでした。

ただ、それが本当に授業として力をつけるシステムなのか、今回再考する場面がありました。

 

全集2巻も初めて読んだわけではないのですが、やはりこうして発表を聞いて議論をする中で、改めて自分の見方考え方にまだまだ余白がたくさんあるのだなと思い知りました。

もう一度一から読み直したい気持ちになって、夢中になって全集を読み直す1日でした。