実践者が集まる勉強会に二日間参加する。
ほとんど私語をすることなく聞き合う場だった。言葉を借りて言えば、本気に学びたいと思う時に、学べる場があることはしあわせなことだなと思う。
個人的には、実践から少し離れて、美しいことばで語りがちになっている自分に気づく。
私が研究的に語れるとしたら、それはきっと美しくないものだ。そのことを忘れてはいけないと思うし、そこに立ち返らせてくれるのは、やはり学習記録である。
私はいつも生徒に好かれたかった。生徒に好かれている先生がうらやましかった。また、国語が好きだと言わせたかった。視点はいつもそこに注がれていた。それは、私の想いを中心軸として回るコンパスのように、その円のなかだけを見つめるものだった。
よいとかわるいとかではないが、私はその見方が私を苦しくさせ、教室を息苦しくさせていたのではないかと思う。
今一度教室から視点をずらして見るために私ができることは、学習者たちが編集した本一冊一冊を読むことだ。
過去や未来を行き来しながら、年末を過ごしたいなと思う。