大学院に入って、自分が何の研究をしたいのか(ある程度の材料や方向性は決まっているけれど具体的に何をしていいのかわからない=探究する問いが具体的に持てない)という問題を通る。
修士1年生のテーマ決めに関する話を聞きながら、自分の1年前のことを思い出す。
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修士論文は一つのテーマを日々時間をかけて掘り下げていく作業をするので、選択する際の問いの設定は、自分の行動の根を作る大事な過程だ。
一旦自分がやってみたいことを挙げた上で、誰かに聞いてもらっていく。そうすると、なぜ自分がそのテーマを選択するのか、どんなことに問題意識が生じているのか見えてくる。
実はそういう自分のストーリーを語れることが大事で、その中で選択を促す何か(強く心が動かされるような体験 etc…)を掘り当てることが問題を焦点化していくポイントになるのだと思う。
自分の問題意識が定まってくると、方法の選択や先行研究の読み方もずっとクリアになって問いの追及が始まっていく。
修士1年生の話を聞きながら、改めて私自身も自分の体験を掘り起こしている。
1年後輩と話をするっておもしろい営みだな。