これまで試論として取り組んできた記述分析を、一つの枠組みに沿って可視化する作業を行っている。記述を数値化して表やグラフにすると、今まで見えなかった事実が浮き上がってくる。
しかし、このデータは仮想世界のもの。私たちは授業分析をしようとしたとき、実際の授業の場から離れて、記述を行わなければならない。実際の授業とあまりにも乖離した分析になってしまうことも考えられる。
新たなことがさまざまに見えてくるのはおもしろいけれど、小手先だけで見えるようになったことで満足していてはダメであろう。データは考察のための材料である。いかにここから認識を深められるだろうか。私自身の一番の課題である。