放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

今ここに、あなたもわたしもいない。

今日大学構内で自転車に乗っていた時、前からやってくる人がスマホを持っていた。

自転車を蛇行運転しながら目はスマホ画面にある。

人通りの少ない時間とはいえ、正面の自転車の存在にも気づかない様子。

仕方がないので、路線変更、道を譲った。

 

最近、こういう場面が印象に残る。

目の前に人がいるのに、視線も、思考も、別な場所にある。

みんな何を見ているのだろう。

その情報は、確かにその人につながっているのだろうか。

顔のない相手といくらやり取りしても虚しいだけ。

 

学習記録の研究もまた、時と空間を超えた学習者との対話になる。

時々、自分が読もうとしていることはもうどこにもないのだと思う。

せめて、過去から学び取れるものはないかと思うのだけれど、

やっぱり私は、直接見る学習者の姿が愛しいと思う。