放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

谷川俊太郎×山田馨「ぼくはこうやって詩を書いてきた」

少しずつ春らしくなってきた北海道。今日は雨。

先日,引っ越し先の図書館で借りた谷川俊太郎と編集者山田馨の対談本を読了。

ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る

ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る

 

 巻末は年譜になっていて,いつどこに行って何に感動したとか,誰に再会したとか,ちょっとしたエピソードがわかるようになっている。

対談の中には,「春に」が載っている詩集『どきん』についても述べられている。谷川さんにとって初めて子どもの読者を対象にしてつくった詩集ということもあり,どう子どもたちにアプローチするのか語られる。学校教育に対して批判的な見方も示し続けてきた谷川さん,子どもたちと一緒にさまざまに読んでいく。

「詩は理解するものではなく,味わうものです」という言葉に対して,「確かにその通りだと思う」,「味わうってなんですか」,「そもそも理解してなきゃ味わえないのではないか」などなど。

一人一人の考え方を持ち寄って,一つの詩を読んでいけたらなと思う。