お盆が明けると北海道ではあっという間に学校が始まる。夏休みは短い。夏休み中に学習記録を読み直して,一人一人の学習状況を把握したいと願ったが,思うような時間は取れなかった。これが現実。
夏休みが明けるとすぐにテスト前,授業はテストを意識した進度になる。子どもたちとゆっくり夏を語る間もなく授業を進めなければならないのが心苦しい。今週は中体連新人戦もあり,慌ただしく夏休み後の10日間が過ぎた。部活動が授業と向き合う時間を圧迫している。
授業は講義形式が多かった。また,「解説をしてほしい」「黒板にまとめてほしい」といった声もあり,音読や課題提示でグループで話し合う時間よりも板書をして解説する時間が長くなった。扱った教材は,おくのほそ道の冒頭文と宇田喜代子「俳句の可能性」。
知識を整理するための解説でやってみたことは次の6つ。
- 書く時間と話す時間を明確にする。
- 座席の間に入って話をする。
- 誰か一人に向かって話す。
- 現代の実生活で起こりうる何かを具体例として用いる。
- 解説の後にペア,グループでアウトプットする時間を持つ。
- アウトプットを経て,個人として授業記録を書く時間を確保する。
今すぐに変化は求められないけれど,これから変えたいと思うことは,なぜこれを学ぶのかをうまく伝えられることだ。どうしてもテストとか成績のための学習の意識が前を行く。もっともっと国語の授業には興味深いおもしろい世界があることを実感できる,そんな授業にしていくことに秋冬はチャレンジしたいと思う。
夏の終わりに行った雪アイス。いちご。