放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

ちょっとチャレンジしてみようかな。ー9月の振り返り

9月もあっという間に過ぎ去った。

定期テストや学力テスト(業者テスト)の採点・評価業務,文化祭準備による多忙感の中毎日を過ごす。

加えて,来月の校内研修研究授業に向けた授業づくりを考える時間も多くあった。

今は「書評」と取っ組み合っている。市内図書館から書評に関する本をたくさん借りて,書評を書くことにどんな意義があるのか,どんなおもしろさがあるのかを探っている。

 

学習記録のこと

最近は年度当初と異なり,ノートを毎時間集めて点検することをしていなかった。もう学習記録は学習者のもの,自分の作りたいように記録を作ってもらいたいなと思っている。学習記録の自走期間である。

今回は次の単元づくりのヒントになればと思い,1クラスのこの数時間の学習記録を一覧化した。学習記録を束ねるたびに「自分の記録を見直して」と話をするのだが,話をしたタイミングも重なって,明らかに書くことの量と質の変化が見られる生徒がいる。

私が話をする時間が長くなった授業についても,充実のメモと授業記録が書かれている。この集中力の発見は,学習記録の実践を行っているからこそ得られる喜びだ。

ただ板書を写すのではその学習者の腰の立て方は見えてこないのだけれど,授業記録という形で授業後に感じたこと・考えたことを記述することで,学習者の思考が見えてくる。

 

学習記録に励まされながら9月まで来た。

学習記録は学習者のものだけれど,私にとっては学習者への信頼を取り戻すために読むものでもある。きっと彼らならできる,きっと彼らなら何かを創り出す。自分の判断に迷いはあるけれど,その可能性を一つ一つ拾い集めるように,今日も学習記録を読む。