逃げる2月なんて言っている暇もなく,2月は消え去った。
個人的には人生初のインフルエンザを経験し,中旬以降体調的にずうっと不安定だった。
外出することもできず,世の中も落ち着かない日々。
家にこもることも多く,過剰に不安要素を数え上げるような日も多かった。
入試前の授業は生徒も登校したりしなかったりで,全員揃っての授業はほとんどなかった。加えて,インフルエンザによる学年閉鎖や自分の病休も重なって授業をしたのは数えるほどだった。
授業をするにしても,教室内で動き回るには狭く,話し合いをするだけでもためらわれるような気持ちになった。
受験を直前にして,子どもたちの不安も大きくなるようで,プリント学習を選択するしかなかった日もあった。
そして,臨時休校。
音もなく,今年度の国語の授業は終わってしまった。
生徒のいない学校で,残された学習記録を全員分読み,あとがきにコメントを書いた。
「未来に残したい言葉」も提出してもらっていたので,提出してくれた生徒の分と,提出できなかった生徒の分を空欄にして文集化し,まえがきとあとがきをつけて印刷をした。
あとは卒業式に配っておしまいである。
終ってみれば,いろいろと丁寧にやらなければならないこともある。
穏やかに春を迎えようとしている。