放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

価値の共有と評価方法

 「主体的に学ぶ力」の評価のあり方について,10年研でも質問があり,勤務校でも先生たちと話題になる。

 
現場では「どうやって」評価したらいいのか,が常に先頭の問いである。大体のことは「どうして」という問いがわかれば解決できると思うのだけれど,実際には明日から「どうするか」だけ考えているようで,なんとも言えない気持ちになる。


学習記録は,単元途中の学習者の成果や困難と向き合うには活用しやすいと思うけれど,総括的評価に活用するには問題もあると思っている。

振り返りを書くことを常態化していくと,生徒によっては安易な慣用句を使用する場面に陥ることもあるし,教師も生徒も互いに効果の薄さを感じてしまって形骸化することもある。実際のパフォーマンスとは別に,振り返りを書くのが上手な子だけが評価されるのも違う。
振り返りや授業感想文を書くことについて,教師と生徒がどういう価値としてとらえるかによって,全然違うものになると思っている。