年度末に学習記録の冊子をつくるため,年度の始めにプリントを保管するためのクリアファイルを生徒全員に配っている。
授業で扱ったプリントをすべて保存しておくためにしているのだが,現実問題,必ずと言っていいほど,プリントをファイルごとなくしてしまう人がいる。
そして1回目の冊子づくりの時に,「先生,なくしてしまいました」と申し訳なさそうにやってくる子がいる。
いつもこうなので,プリントをなくしがちなタイプの生徒にはすでに冊子型になっているノートを使うように促し,プリントをノートに張り付けるようにする。
この間は,それもせず,「新しいクリアファイルをもらってもいいですか」と言うので,「これは国語のファイルです。」とテプラでラベルを貼ったクリアファイルをあげた。
喜んでもらった彼は,結局そのファイルを学年末までルール通りに使って冊子を完成させた。
全員が失敗しないためのシステムはいくらでもある。
しかし,失敗を経て,次はどうしたらいいのかを一緒に考えるチャンスがあるってことのほうが,学校らしいんじゃないかと思う。