放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

動き出す学校 ―6月の振り返り

■登場人物の読み取りー椎名誠「アイスプラネット」

奇をてらわずに,オーソドックスな描写の読みとりをする。

「僕」「母」「父」が「ぐうちゃん」をどのように見ているか,

を課題として,全文から一つの描写(会話文,行動描写,心情描写)を担当する。

40人で描写を分担し,それぞれの分析を持ち寄る。

一つの描写からどんなことがわかるのか,言語化する。

 

一人一人発表をして,お互いにコメントをし合う場づくりをしたかった。

しかし,発話が多いことで感染症拡大が懸念されたので,私が全員の作文を読む。

生徒はメモをしながら聴くだけ……。場としてはちょっと残念な展開になるが,

年度の前半に全員の作文を全員で読むことができたのは一つのポイントであった。

 

■四字熟語大会(ゲーム開発会議)

臨時休校の影響で土曜授業が月に一度入ることとなり,

1週間に6日間国語の授業が続く日もあった。

同じような展開だと飽きてしまうので,土曜日は特別授業にすることにした。

 

ちょうど熟語の構成を学習中だったいうこともあり,

チャレンジ100のアイディアを織り交ぜながら学習ゲームの1時間を実施する。

ただし,ルールはみんなで意見を出し合って決める。

例えば,四字熟語は,「給食時間」「時間割表」のような日常で使う熟語でもよい,とか。採点方法をどうするか,とか。

 

第1種目は「タイムトライアル」。

5分でいくつの四字熟語が書けるか。

臨時休校中のチャレンジ100のアイデアの一つ(生徒考案)。

正解と判定するのは,学級のみんなだ。

過半数が「いいよ」と言えば,四字熟語として認定される。

 

第2種目は「ビンゴ」。

ビンゴ表に指定した資料の四字熟語を書いて,読む。

私がランダムに指定するクラスと,ランダムに当たった人が指定するクラスに分かれる。

四字熟語を覚えろ~と言ってもなかなか難しいが,

ゲームをしながら自然と多くの四字熟語に触れられるのはなかなか良い。

 

ゲームは,モニターのフィードバックをもらってアップデートする。

参加者が楽しく学べるということが,何より大切なこと。

今月もまたゲーム開発会議という名の土曜授業がある。

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芸術の森美術館で蜷川実花の写真展を見る。

アートに触れる生活も戻ってきた。