大学院研修
大村全集12巻より、学習記録の効果・効用のまとめ。それからノート指導実践のまとめ。そして大量に文献印刷。要領を得ていないが、時間を使ってとにかくやっていくしかない。「しかない」と言っている時点で、思考停止している自分に気づいている。だいぶわ…
修士論文中間発表会が終了。 発表内容としては、これまでの記述分析の結果と考察、章立ての報告だった。自分でも課題だと感じていた研究としての位置づけが十分に言語化できておらず、今一度「学習記録」の意義を問い直すことが必要だとわかった。学習方法と…
昨日と今日はほぼ2日間まるまる資料作成で過ごす。4月から始まった記述分析の視点は、5つの単元の授業分析の視点を得ることとなった。どの授業も反省しないことはないわけで、ジャッジを下ろさずに認識を記述していくことが最も困難なことだった。極端にネ…
これまで試論として取り組んできた記述分析を、一つの枠組みに沿って可視化する作業を行っている。記述を数値化して表やグラフにすると、今まで見えなかった事実が浮き上がってくる。 しかし、このデータは仮想世界のもの。私たちは授業分析をしようとしたと…
引き続き、これまでの調査結果をまとめた中間発表の資料を作成した。 と同時に、新たな調査も進めていく。先週末にデータ化した抽出生徒の1年間の記録である(計画では3年間分見る予定が、資料が見つからなかったりして後回しになりつつある…)。 これまで…
来週に迫っている中間発表会に向けて、ひたすら収束の作業。今日はこれまでのブログの記述を関連付けする作業。いわば凝縮ポートフォリオ作成に近い。 ただ、研究としての論文は、自己満足で作品を集めるだけではないので、わかってもらえるように題材を選び…
記録を書くことと考えることはどういう関係にあるのだろうか。授業の記録を書いている時に、学習者は何を考え、どのような気づきを得るのだろうか。書いている時の思考過程が気になって以下の本を手にする。 子どもの文章―書くこと考えること (シリーズ人間…
今日は現実的な作業の1日。 10月3日の修士論文中間発表に向けて、これまでの調査のまとめを作り始める。今月上旬に一度作ったプロットとは違った見方が出て来ている。いろいろな疑問点をまとめていくと、学習記録をめぐって「①目的②内容③機能④形態⑤方法⑥評価…
単元ごとの記録を分析していたが、やはり年間を通した記述を追わなければ意味がないなぁという思いにかられて、3連休は決意して、抽出生徒の記述をデータ化する。 記録の記述だけではなく、授業内容、課題、メモ、ワークシートの内容など、情報は多くなる一…
作文の授業の学習記録分析つづき。 記述内容を整理すると、自己評価や次の時間への展望の記述が目立つ。読みの授業と異なるのは、ゴールイメージがはっきりしていることだ。 書くという作業は「書き終わる」イメージが生徒の中にもある。今回の授業では枚数…
2015年度、生活体験作文を書いている時の学習記録。全7時間。 ホワイトボードを使ったペアでの題材を選ぶ活動からスタートし、個別・グループの選択をしての執筆活動という流れ。 記述内容の全体は読むこと(理解)の授業に比べてどう違う? 理解をメインと…
今週は文献収集+まとめ作業の1週間だった。 振り返りの記述内容を分析し、その結果からどんなことが言えるか、その枠組みにはどのようなものがあるか、という問いで文献収集をした。 結果としては、国語科の研究よりも、日本語教育や英語教育、数学教育の分…
自分のしていることがどういうことなのか、もう一度見直そうと思い、この本に立ち戻る。 成長する教師―教師学への誘い 作者: 浅田匡,藤岡完治,生田孝至 出版社/メーカー: 金子書房 発売日: 1998/05/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る …
今週前半は先行研究の資料収集と整理、授業参観だった。 気になったことは、自分の経験や感情を通して他者の理解を働かせるということだ。上手く言葉にはできないが、自分の内側を通って発せられることばについて考えた。確かに、使いやすい便利な言葉、固定…
午前中は作文の授業の学習記録の分析。記述を切片化し、それぞれにラベルを貼ってカテゴリーに分け、全体の枠組みを見る。 読みの授業と違って進捗状況が書かれることと、個人の上手くいかなさに焦点がおかれることが気になった。 たまたまお昼に一緒になっ…
研究の進捗状況を報告し合う日でした。自分の研究をおもしろいと言ってもらったり、論文としての見通しをもらったりすると、とても励まされます。 しばらく自分の授業実践の生徒の記述を分析してきて、どのようなことが書かれるのか、枠組みとして形ができて…
引き続き、これまでの調査のまとめ。記述を並べてみると改めて見えてくることもあり、実際に作業することの重要さを実感する。 ここに来て感じる実践の課題は、記録を一人で読むことだけで終わらせるのはもったいないなぁということだ。学び得るものが学習者…
修士論文の中間発表会まであと1か月になる。 研究を深めることに意識が向いていて、研究の全体像が見えなくなっている気がして、これまでのレポートを集めて見直してみる。目の前の問いに対して調べる作業は好きだけれど、構成を立てることは本当に苦手だ。 …
今日はこれまでの調査結果を一旦まとめる。 学習記録の記述内容をカテゴリー化していって、やっぱり分け方に納得いかず、バージョン2でまた分類し直す。「事実」「感想」「理解」「学びの言語化」「評価」などと分けた。とは言っても、分けられないのも事実…
学習記録には、当然のこととして教師の授業での発言・指示が反映される。素直な生徒であればあるほど、教師の言ったことがまとめとして引用されたり、記述内容が変わったりする。 いい意味で記録の気づきを促すと思うのは、活動中にメモを取らせる指示だ。 …
学習記録の記述数が少ないものを集めて、そのカテゴリーを調べる。 興味深いことに、自己評価だけを書く子、授業の事実だけを書く子などなど、それぞれに特徴があって面白い。 記述数と学力は関係なく、学力の高い子はポイントだけをおさえて端的に書く。そ…
学びにおいて、気づくことがいかに大切かを最近思う。 問題解決のプロセスにおいて、問題に気づくことがなければ始まらない。しかし、学校では、あらかじめ設定された問題に取り組むことが多く、問題に気づく経験をすることは少ない。もちろん、設定された問…
大学院に入って、自分が何の研究をしたいのか(ある程度の材料や方向性は決まっているけれど具体的に何をしていいのかわからない=探究する問いが具体的に持てない)という問題を通る。 修士1年生のテーマ決めに関する話を聞きながら、自分の1年前のことを…
大村はま由来の学習記録実践として、伊木洋先生の『中学校国語科学習指導の創造』を読む。 中学校国語科学習指導の創造 作者: 伊木洋, 出版社/メーカー: 溪水社 発売日: 2018/03/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 本書には筆者である伊木先生…
北海道の夏休みは短い。 お盆が終れば2学期の始まりが見える。夏休みの宿題もいよいよ本腰を入れて取り組まねばならないだろう。 自由研究の発想を引き出した「Do!図鑑シリーズ」 大学院で「研究」を意識するようになって、自分のこれまでの「研究」に関す…
学習記録には、その日の授業でしたことや、学んだこと、感想が書かれる。 読んでいくと、誰が学習者に学びをもたらしたのかによって記述内容には違いが見える。 知識伝達型の授業では、教師が知識を整理して板書し、解説をする展開で授業が進む。こうした授…
修士論文の中間発表会の日程が決まった。5月の構想発表会の時もそうだったけれど、「早く終わってほしいな」という気持ちになる。 締切の設定は集中力を高める効果があって、限りある時間をいかに使うかを意識させる。一方で、最終的に自分がなりたい姿を描…
学習記録2年生の記述を入力し直す作業を終える。 2年分入力してみると、一人の書き癖が気になってくる。 あとは、自分の学習記録を読む目が変わっていることにも気づく。 記述内容をどう読んだらいいのかがわからなかった。 だから形式的なことにばかり目を…
立教大学中原淳先生のブログを見ていて、一つ気になっていたことが言語化される。www.nakahara-lab.net 箇条書きで書くとわかりやすい、が・・・ 学習記録の実践を始めた頃、全員のノートをコピーしていて、箇条書きで記録を書く生徒が気になった。 当時は、…
今年に入ってからずっとしていることは、毎時間の学習記録をエクセルの表に打ち込んで、記述量と記述内容を見て分析をするという作業です。 最近よくわかるようになったのは、 文章を打ち込む作業をしている中で学習者一人一人の様子が立ち現れるようになっ…