何事も新しいことを始めるには周りの理解が必要だなと思うことがある。
作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books)
- 作者: Sylvia Libow Martinez,Gary Stager,阿部和広,酒匂寛
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2015/03/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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引き続きこの本についてだ。興味を持つのは、実践の継続にあたって、具体的な議論のための「言うべきこと、言うべきではないこと」のページ(p286-293)である。
教育が子どもたちに直接与える影響は少なからずある。だから、教師は一度進んだら覚悟を決めて実践し続ける姿勢が大切だ。そのために価値を確かめる、納得してその実践の価値を語ることができる、こういうことが必要なのだと思う。
どの実践にもメリット・デメリットがある。その時に、実際に起こっていることをどうとらえるか、実践をしていく上での課題をどのようにクリアにしていくか、実践過程で常に考えていかなければならないのだろう。その意味で、このページは実践における疑問と葛藤を具体的な形で提示していることになると思った。
教員一人で教育を行っているわけではない。自分の指導だけで子どもが育っているなんてことはない。だからこそ、周りと対話することで必要なことを探ることが大切で、その中で自分の考えを言語化して伝えられる力が、新しいことを続ける際に必要になってくる。