方法知を学ぶ
昨日は定例の修士論文執筆グループによる進捗報告を行った。なんだかんだと始めて1か月。どの論文も指導の中で「自分を持つ」ことがキーワードとして挙がった。まだまだ研究の目的が抽象的でポイントの定まらない状況である。よりシャープに研究の目的を置かなければ、この先の先行研究収集や方法論の設定に振り回されることになる。
一方で、自分の研究目的を熟考しつつ、研究を明らかにするためにどのような方法があるのかを知らなければならない。今回はいくつか先行研究を追っていく中で出会った「グラウンデッド・セオリー・アプローチ」の本を読むことに決めた。
グラウンデッド・セオリー・アプローチの実践―質的研究への誘い
- 作者: 木下康仁
- 出版社/メーカー: 弘文堂
- 発売日: 2003/08/01
- メディア: 単行本
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ライブ講義M-GTA 実践的質的研究法 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチのすべて
- 作者: 木下康仁
- 出版社/メーカー: 弘文堂
- 発売日: 2007/04/16
- メディア: 単行本
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まだ数ページしか読んでいないけれど、あとがきに「修士論文の課題があるときには少なくともその1年前に集中して学んでほしい」とあって、「今でしょ!」(古っ)という気持ちになった。鉄は熱いうちに打つ。
他にもいくつか読みたい本がある。
混合研究法への誘い─質的・量的研究を統合する新しい実践研究アプローチ
- 作者: 日本混合研究法学会,抱井尚子,成田慶一
- 出版社/メーカー: 遠見書房
- 発売日: 2016/09/05
- メディア: 単行本
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こうしてみると11月上旬にかけての課題は質的研究についての考察をまとめることになるのかなと思う。
方法から考える関心
確かに、私は生徒の記述内容に関してどのように読むのかを知りたいと思っている。振り返りの記述にどのようなレベルのものがあり、どこを目指すのか、どんな記述があることで意味が生成されるのか。方法は目的とセットであり、どんな方法に関心があるかということから自分の研究に向かっていくアプローチも「あり」と思った。