自分に十分な評価の目が育っていないという課題は教員になってからずっと持ち続けていることだ。どうしたら質を高められるのか、という問いは常にある。
一方で、その質を見定める指標は真に正しいものなのか、という問いもある。教師が持ち合わせる基準よりももっともっと高い可能性を持った学習者を前に、教師の評価はその可能性をつぶしてしまうことにならないのだろうか。
質を高めることと、新しく創造することがどの場面でも対立するとは思わないが、授業をする、教える、指導する…といった場面を思うと、どのくらいの立ち位置であるべきなのか、迷うばかりである。