自分のしていることがどういうことなのか、もう一度見直そうと思い、この本に立ち戻る。
この本の第三部は「自分の授業から学ぶ」と題されて、「カード構造法」や「PPT(パーソナル・ティーチング・セオリー)」など具体的な授業を知る方法が書かれている。
私がこの本の中で一番気に入っている一文は、9章「自分の授業を知る」の「児童・生徒たちが事実上授業の唯一の立会人であるということをふまえると、自分の授業をフィードバックをしてくれるこれほど身近な存在はいないと思われる」だ。
授業を教師主体で捉えるのは本義ではないのかもしれないが、教師としての私は、学習者が何を見ているかを知ることで授業を形作っていく感覚を育ててきたと思う。
学習記録を読んで、学習者の記録から何を知ろうとしているのか再確認する。