縄文文化交流センターに初めて行った。
私が生まれ育った町は,縄文遺跡群が多く出土する地域だった。小学生のときから縄文土器を作ったり,竪穴式住居に実際に入って縄文人の生活を想像したりする学習をよく体験した。
町を離れて生活するようになってからの私は無知で,縄文文化交流センターが新しくできてからも足を運ぶことはなかったけれど,今回改めて学び直して知らないことがたくさんあった。
この地にかつての文化を形作った人たちがいたこと,またその価値を認め,大切に保存してきた人たちがいることを知るたびに感慨深かった。自分のアイデンティティの一部としてそういう土地で生まれ育ったことに対して,記憶として残るような学習活動が自分の中に残っているのを感じる瞬間が多かった。
思えば,大学の進路選択のときに,自分にしかないことを考えたとき(特に私は大学2年まで日本史専攻だったので),自分の郷土の歴史についてまとめてみるのもいいかもしれないと考えていたのだった。
思いがけず,また縄文文化に触れる機会を得て,この学習は自分にとってとても思い入れの深い学習内容になる予感がしている。