放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

コメント力をつけるとは

単元構成の一つのあり方として次のような型がある。

 

課題提示→個人思考→発表(情報共有)→全体討議→振り返り(まとめ)

 

全体討議において、参加者に気づきを与えたり考えを深めたりするような発言ができる力(コメント力)は、数時間の指導でできることではない。たとえば次のようなことが必要になる。

 

・どんな情報がいくつ提示されているか理解すること

・どのような観点で発表をしているか理解すること

・説明するための語彙を持っていること

・その場において優先して言わなければならないことは何か判断すること……

 

このようなコメント力はすぐにつく力でもなく、また一人で勉強していてつく力でもない。

さまざまな場で人の優れたコメントに触れたり、自分が情報を整理しながら説明しようとする体験をしたりする中で形成されていく力なのだと思う。

 

こういう場こそ、学校教育の中で意識的に教師が作っていかなければならない場なのではないだろうか。