放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

調子に乗って、12月に入っての雑感

1. 三者懇談が始まり、久しぶりに保護者の方とお話ができた。和歌の自由進度学習に挑戦し、参観日で発表会をした。そのフィードバックをいただく。ありがたい。嬉しい。 2.学習が楽しい、おもしろい、やってみたい。それだけで、人は学びに向かえる。「学力…

誰かの孤独に寄り添えるか!?それでも孤独な仕事はあるけど

藤倉先生と久しぶりにお話しました。 https://mobile.twitter.com/fm_grape?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor 部活動に力を入れてきた藤倉さんと、部活動を苦手とする私は、互いに見てきたものが違います。今回も改めて違いを感じる…

2021年8・9月の授業記録〜言葉を楽しく学びたい

8月夏休み明けは,言葉の学習からスタート。 ■わざわざことわざ 青国研で教えてもらった五味太郎さんの絵本を教材に授業をする。 わざわざことわざ 作者:五味 太郎 絵本館 Amazon もともとあることわざをオマージュして新しいことわざを作る学習活動だ。 子…

これまでの授業記録

今年度は持ち上がりの中学3年生4クラスを担当しています。 ここまでの4ヶ月弱の授業を箇条書きします。 4月 表現技法と詩の良さを語る:長田弘「世界はうつくしいと」 人物像から人の生き方を考える:井上ひさし「握手」 5月 漢文から好きな言葉を探す:「…

学習活動を積み重ねること

「カリキュラムマネジメント」という言葉がありますが,私が一番大切にしたいと思うことは, ・学習履歴を有効に積み重ねているか, ・生徒自身が成長を実感できているか,です。 今でもまだ,1単位時間の授業を構想することで精一杯の時がありますが,学習…

2月にあったこと

ビブリオバトル 勤務校では委員会主催によるビブリオバトルがあり,今年度は総合の時間が余っていたので,時間をもらって(無理矢理?)授業をした。 学年全クラスで2時間,選書・リハーサルの授業を行う。 プレゼンの経験もできたし,選書から見える相互理…

日本の「学力」とは何だったのか

2009年に中学校の教員となった。 大学の国語科教育学の授業では,もれなくPISAショックの話題が上がる。 私の国語科教育の学習はPISAショックで揺れる学力論から始まっている。 教授の考え方の影響もあって,道徳的に読むことへの批判,「論理的」「科学…

縄文文化学習のための読書記録

矢島新(2019)「ゆるカワ日本美術史−ヴィジュアル版」 ゆるカワ日本美術史<ヴィジュアル版> (祥伝社新書) 作者:矢島 新 発売日: 2019/02/01 メディア: 新書 日本美術史を「ゆるカワ」という観点で概説した新書。どこまでを「ゆるさ」「かわいさ」として括る…

「僕たちの学び方改革ってないのかな?」ー1月の振り返り

生徒が見える授業 1月は「モアイは語る」の授業がメインでした。 keynote.hatenablog.jpkeynote.hatenablog.jp keynote.hatenablog.jp もっとじっくり内容理解をした方がいいのかなあという葛藤もありながら,何時間もかけて本文を読み続けることで本文の面…

説明的文章の内容を理解するためのちょっと変わった方法

1月の授業で,光村図書中学2年,安田喜憲著「モアイは語るー地球の未来ー」を読みました。 「ダウト!」 本文読解の授業の1時間目は,黙読→リレー音読をした後,2周目のリレー音読で「ダウト」をしました。 「ダウト」は,本文とは違う言葉に変えて読み,違…

助詞の違いで話し合う2

モアイは語る と モアイが語る ではどのような違いがあるのだろうか? それぞれに自分の考えを書いて、立ち歩いて交流する。一番納得する解を選んで全体交流の流れだ。 しかし、最初のクラスはメモをする準備を忘れて不完全燃焼。また、誰の解答に関心が向く…

助詞の違いで話し合う

冬休み明けの2年生の授業は論説文「モアイは語る−地球の未来−」を教材にした授業で始まる。筆者は安田喜憲さん。 文明は緑を食べる (読売科学選書) 作者:喜憲, 安田 メディア: 単行本 今回は,付属語の学習も兼ねて,題名の”は”に着目した授業を行なった。現…

学習は修行ですか?

「あっちこっち」アンケート 学校が再開した。 初日の授業は,大晦日をどう過ごしたか(最近は紅白を見たか見ていないかの調査が定番)で「あっちこっち」アンケートをとりながら,互いの近況報告をするような緩やかな1時間目を心掛けている。 「あっちこっ…

須田実編(2005)「読む力・考える力を育てるノート指導」

引き続き,国語科ノート指導に関する書籍を読み続けている。 ここにきて,2000年代のノート指導本に入ってきた。 読む力・考える力を育てるノート指導 小学1・2年 作者:須田 実 メディア: 単行本 この一連の調査の目的は,ノート指導の歴史的文脈を探すこと…

新潟県立歴史博物館編「あ,コレ知ってる! はにわ どぐう かえんどきの昭和平成」

縄文ブーム再来中なので,縄文時代に関する書籍を読み漁っている。 その中で,面白くて一気読みした1冊を紹介したい。 あっ、コレ知ってる!はにわ どぐう かえんどきの昭和平成 作者:新潟県立歴史博物館 発売日: 2019/08/04 メディア: 単行本(ソフトカバ…

授業への思い入れ

縄文文化交流センターに初めて行った。 私が生まれ育った町は,縄文遺跡群が多く出土する地域だった。小学生のときから縄文土器を作ったり,竪穴式住居に実際に入って縄文人の生活を想像したりする学習をよく体験した。 町を離れて生活するようになってから…

岩浅農也・横須賀薫編(1984)『ノート指導と板書』

学習記録のあり方は,授業者の問題意識や信念によって決まる 引き続き,これまでの国語科ノート指導の歴史を追うために,次の本を読んでいる。 子どもが見える授業技術入門 (4) メディア: 単行本 この本は「ノート指導と板書」をテーマとして,「子どもが見…