放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

やれない理由を探すのではなく、どうしたいのかを自分に問う。

覚悟

教育書籍の出版物の多くが、3-4月に集中する。3月は、多くの先生方にとって次の現場への意欲や不安を持ちやすい時期だからだ。

今年は少し、この現象に対して、どうしたものかなと思っている。なぜなら、答えは、外にあるのではなく、自分自身にあることが多いと私は思うからだ。

新しいことを知ることも大切なのだけれど、新しいことへのチャレンジは、子どもたちが見える場でできるのがいいなと思っている。

 

今朝、熊平美香さんの言葉を思い出していた。

日本で、学習する組織のリーダー養成支援を始めた頃、ある企業から、「事業部を超えた連携を実現し、顧客価値を創造するリーダーを養成して欲しい」という依頼を受けました。(中略)いざ、研修を始めてみると、様子が全く違います。グループワークの会話は、やれない(やらない)理由で盛り上がり、「それなら、評価制度を変えて欲しいよな」と、やれない(やらない)理由は自分ではなく会社にあるということで、概ね合意が取れている様子でした。「あなたは、どうしたいのですか」という問いに、「……」と無言のみなさんが、できない理由を語る時は雄弁です。こんな時、組織の一員として自ら手本を示すことができない講師という立場は、無力です。(おわりに p.373)

 

新年度、環境が変わる人も多いと思う。望んでその環境に身を置いている人もいれば、そうではないと思っている人もいると思う。どちらにせよ、「あなたは、どうしたいのですか」という問いを抜きにして、自分の実践の充実を考えることはできないだろう。