放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

授業でのメモと記録と教師の関わり

学習記録には、当然のこととして教師の授業での発言・指示が反映される。素直な生徒であればあるほど、教師の言ったことがまとめとして引用されたり、記述内容が変わったりする。 いい意味で記録の気づきを促すと思うのは、活動中にメモを取らせる指示だ。 …

モニタリング。

学習記録の記述数が少ないものを集めて、そのカテゴリーを調べる。 興味深いことに、自己評価だけを書く子、授業の事実だけを書く子などなど、それぞれに特徴があって面白い。 記述数と学力は関係なく、学力の高い子はポイントだけをおさえて端的に書く。そ…

気づきを大切にすること。

学びにおいて、気づくことがいかに大切かを最近思う。 問題解決のプロセスにおいて、問題に気づくことがなければ始まらない。しかし、学校では、あらかじめ設定された問題に取り組むことが多く、問題に気づく経験をすることは少ない。もちろん、設定された問…

自分のストーリーを語ることで強みを掘り出す

大学院に入って、自分が何の研究をしたいのか(ある程度の材料や方向性は決まっているけれど具体的に何をしていいのかわからない=探究する問いが具体的に持てない)という問題を通る。 修士1年生のテーマ決めに関する話を聞きながら、自分の1年前のことを…

学習記録実践に学ぶ~伊木洋『中学校国語科学習指導の創造』

大村はま由来の学習記録実践として、伊木洋先生の『中学校国語科学習指導の創造』を読む。 中学校国語科学習指導の創造 作者: 伊木洋, 出版社/メーカー: 溪水社 発売日: 2018/03/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 本書には筆者である伊木先生…

夜が長くなっていく。

1日が短くなった分だけ かなしい気持ちになりました。

自由研究の思い出

北海道の夏休みは短い。 お盆が終れば2学期の始まりが見える。夏休みの宿題もいよいよ本腰を入れて取り組まねばならないだろう。 自由研究の発想を引き出した「Do!図鑑シリーズ」 大学院で「研究」を意識するようになって、自分のこれまでの「研究」に関す…

分析する力はどのようにして形成されるのか

学習記録には、その日の授業でしたことや、学んだこと、感想が書かれる。 読んでいくと、誰が学習者に学びをもたらしたのかによって記述内容には違いが見える。 知識伝達型の授業では、教師が知識を整理して板書し、解説をする展開で授業が進む。こうした授…

プロセスに立つ

修士論文の中間発表会の日程が決まった。5月の構想発表会の時もそうだったけれど、「早く終わってほしいな」という気持ちになる。 締切の設定は集中力を高める効果があって、限りある時間をいかに使うかを意識させる。一方で、最終的に自分がなりたい姿を描…

自分の言葉から自分を知る瞬間

学習記録2年生の記述を入力し直す作業を終える。 2年分入力してみると、一人の書き癖が気になってくる。 あとは、自分の学習記録を読む目が変わっていることにも気づく。 記述内容をどう読んだらいいのかがわからなかった。 だから形式的なことにばかり目を…

学びをつらつらと書く。

立教大学中原淳先生のブログを見ていて、一つ気になっていたことが言語化される。www.nakahara-lab.net 箇条書きで書くとわかりやすい、が・・・ 学習記録の実践を始めた頃、全員のノートをコピーしていて、箇条書きで記録を書く生徒が気になった。 当時は、…

「いろいろな見方があっておもしろかった」の先は…?

今年に入ってからずっとしていることは、毎時間の学習記録をエクセルの表に打ち込んで、記述量と記述内容を見て分析をするという作業です。 最近よくわかるようになったのは、 文章を打ち込む作業をしている中で学習者一人一人の様子が立ち現れるようになっ…

獲得型教育研究会夏のセミナー2018.08.07

獲得型研究会の夏のセミナーに参加してきました。 www.kakutokuken.jp 私が参加したのはワークショップ2つ。 チェックインの基調提案とチェックアウトのティー・パーティーはごめんなさいして、真ん中のワークショップだけ集中して参加しました。 普通教室…

日本国語教育学会2018.8.4~8.5

1日目は文京シビックセンター。小学校、中学校それぞれの授業を見て考える。特に二つの授業の指導過程の違いに目を向ける。個人的におもしろかったのは、授業者の先生がどのようにして生徒の学習過程を見取り、どのような行為によって「自分の受け持ちの生徒…

8月の大学院授業。

一昨日は修士2年生の模擬授業に生徒役で参加。 やってみることで見えることがある。 パフォーマンスしようとする過程で自分の中から考えが浮かんでくる。 その過程にどれだけ目を向けられるだろうか。 感情にからめとられて何も見えなくなっていやしないだ…

量的分析による可視化から質的分析へ。

7月最終日は、これまでの調査のまとめ。 データはただ眺めていてもダメで、数値化、コード化、クロス集計、さまざまに分析する中で焦点化されていく。 最初に気付かなかった違和感が急に浮上して思わぬ発見をもたらしたりする。 自分について多分に気づかさ…