放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

学びをつらつらと書く。

立教大学中原淳先生のブログを見ていて、一つ気になっていたことが言語化される。
www.nakahara-lab.net

 

箇条書きで書くとわかりやすい、が・・・

学習記録の実践を始めた頃、全員のノートをコピーしていて、箇条書きで記録を書く生徒が気になった。

当時は、ナンバリング、ラベリングで記録をしている生徒は授業内容を自分なりに整理してとらえることができているのでいいなと思って見ていた。なんでも文章化すればいいってもんじゃないって思っていた節もあって、一覧化して見ている時に箇条書きの記録がいいのではないか?と思ったことがあった。ある基準で物事の区切りをつけること、分類ができることは大切なことだと思う。

 

具体的に書くことで思考の道筋が見える

ただ、毎時間の記録の蓄積を読み直すと、ディテールに目を向けることがいかに思考を耕すか感じる。一つの授業から学び得ることは学習者それぞれに多様で、本当に大事にすべきは授業の展開が教師によってどう進められているかではなく、その授業の中で学習者自身が自分に何が起こっているかを記述できることにあるのだと思う。その「今、どう感じたか?」「どうしてそう感じたか?」という自分自身へ向けた問いを自分の中に置いて書くことができると、また新たな問いが生まれるのではないかと思う。

 

もちろん毎日充実した記録を書き続けることは簡単なことではないことも身に染みてわかる。それでも自分のとぼとぼと歩いてきた学びのストーリーはつらつらと言語化することが必要なのではないかと思っている。