放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

2017-01-01から1年間の記事一覧

2017年、ありがとうございました

論文の打ち込みに疲れ、ずっと寝てました。 日が暮れてからおせち食べました。ええ、北海道は大晦日から食べるんですよ。年越しそばも食べます。年賀状はまだ書けていません。ごめんなさい。 2017年も、図々しく学び続けました。自分の中では、ごめんな…

情報整理の一日

今日は一日家にこもって、資料整理をした。 視覚情報優位なせいなのか、デジタル処理をするよりも、アナログに全体を見渡せる方が情報を整理しやすい。これまでの学びを分類して、重要度別に分けて、ラベリングした。作業しながら、あ、こんなこと学んだな、…

授業記録に着手する

2017年5月から12月まで、計13回都内の公立中学校国語科授業を参観することができた。1回の訪問につき3学年の授業がもれなく見られる。ありがたい環境であり、学年ごとに差異の見える記録に改めて考えるところも多い。 今日から記録起こしを始めた…

実践と研究の折り合い

実践者が集まる勉強会に二日間参加する。 ほとんど私語をすることなく聞き合う場だった。言葉を借りて言えば、本気に学びたいと思う時に、学べる場があることはしあわせなことだなと思う。 個人的には、実践から少し離れて、美しいことばで語りがちになって…

すべては語れない。では、あなたは何を選ぶか?

実践の継承について考える機会があった。 私達が他者とのコミュニケーションをするときに、情報のすべてを理解することが不可能なように、私以外の誰かがクローンのようにまったく同じ実践をすることは不可能である。 実践者自身のライフヒストリー、持って…

実践をひらこう

自分の拙い実践なんて…と考えだすときりがない。 だけど、どんな優れた実践もその過程には葛藤と反省がある。学習者を前にしてあれこれと考えを巡らす中で、実践は実を熟すのだと思う。 確かに自分の実践を公開することは自分の至らなさや恥ずかしさ、情けな…

少しずつ書くモードに

クリスマスな週末は久々に何の課題意識もなく(見て見ぬふりをしつつ)、スターウォーズの復習をしながら過ごしました(スターウォーズは2015年以来のファン)。 二日間の休息からめきめきと気力が立ち上がり、今日のツイッターは前向きな言葉になりました。…

キャパオーバーからの研究計画

キャパオーバー。 明日からの集中講義に向けての準備と、明後日の日本文学研究の調査まとめ、そして授業と、12月末にしてこれまでに一番の容量が押し寄せる。二つ、仕事をし忘れて周りに迷惑をかけてしまった。仕事量は余裕が持てるくらいの日程を組むのが…

問いのことばを持ち続ける

いつもそうだよなあ、と思う。 自分が発表の場に立ち、他者からフィードバックをもらう時、「どうしてこの問いを私は置いてきてしまったのだろうか」と思う。途中の過程で気づいていたはずなのに。 でも、どんなに自分の中で一度問うたとしても、その問いに…

情報にたどり着くまでの時間が短くなっても

源氏物語の一場面について調査を進めていたところ、先行研究がぞろぞろと出始める。 自分が何時間もかけて一例ずつ読みまとめたことも、すでに何年も前に調査が終わっていることだった。 ただ、ほんの少し文脈や解釈の異なる部分があり、それを言語化してい…

フィールドワークを行う際の問い

1 自分がフィールドをどのように理解しているか 2 フィールドに内在している要素は何か 3 フィールドによって気づいた自分の問題関心は何か 4 他者は同じフィールドをどのように見ているのか

辞書と生活とことばと

日本文学研究の演習で発表するようになって、「解釈」とは何か、ということを考えている。 解釈を書く、ということも、解釈そのものがわからないと書けない。 先人が述べることを読む、という方法もあるのはわかるけれど、自分の体験から自分の考えを作って…

録音して、2回聞く

演習発表が終わると、心的ストレスから一気に解放される。 それで何もしないでいるとあっという間に次の発表がやってくる。 熱が冷めやらぬうちに論を立て直すことが大事で、ここ最近大切にしているのは、録音した発表をもう一度聞き直すことだ。 人は聞いて…

エネルギーを蓄える

淡々と仕事がしたい。これ、私にとって切実な問題です。 演習形式の授業で自分の発表の番がまわってくると、どうにも他のことが手につかなくなってしまう。 日常のあれこれがうまくまわらなくなってしまう。例えば、食事。気持ちに余裕がなくなるので食べな…

スタバとタブレットと私

部屋とYシャツと私の時代は終わった。笑 いや、あの曲は好きだけど。 今の私に必要なのは作業に疲れた時のコーヒー。その日の気分でカスタマイズできることは結構重要。研究室から徒歩数分にあるスタバを愛している。とりあえず行き詰まった時はひとまずコー…

コメント力をつけるとは

単元構成の一つのあり方として次のような型がある。 課題提示→個人思考→発表(情報共有)→全体討議→振り返り(まとめ) 全体討議において、参加者に気づきを与えたり考えを深めたりするような発言ができる力(コメント力)は、数時間の指導でできることでは…

記述を通して現場を映し出す

引き続き質的研究の勉強。 質的研究と記述の厚み―M‐GTA・事例・エスノグラフィー (グラウンデッド・セオリー・アプローチ) 作者: 木下康仁 出版社/メーカー: 弘文堂 発売日: 2009/11/01 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログを見る ここにき…

大学院にきて思うこと

1 本が読める(もっと読みたい)こと2 あたらしい出会いがあること3 勉強と研究の関係を考えていること4 自分の蓄積してきた授業データを読み直すことができていること5 10年とか20年とかのスパンで教育について考えるようになったこと6 他の地域、学校…

未来を書く

今、何をしていいのかわからなくなった時は、先を書くことにする。 とりあえず書く。 未来日記を書く。 予定を組む。 継続して人と会う。 人前に立つ。 定点を置く。 自分のために決める。

誕生日を祝う

一昨日は眠りが浅く、夜中に源氏物語の各巻を読み始める。気づくと朝。 ぼーっとした頭で大学に行き、すっかり昨日締め切りの事務手続きの処理が終わってないことに気づく。その後はバタバタとした1日。 その後は半年が終わって研究環境を変えたいと思い、…

若い人ほど頭がかたい!?

若い人(具体的な世代ではなく、ある一定の人たちにとって相対的に見て若いと判断される人)の思考が固定観念にとらわれていて、真面目で、柔軟性にかける、という話を聞いたことがあります。 私自身は微妙な年齢に差し掛かってきているので、この話題は先輩…

今日の活動内容

今日の活動内容は以下の通り。 ・大村はま国語教室「ほめことばの研究」を読む。気になった点は7点。 1能力別グループの学習効果は 2発言力の違いで分けることは、発言力を高めるために機能していたのか 3なぜ大村単元の出発点は日常の生徒との会話(エピソ…

認識と記述

今日勉強になったことは、人の認知能力は優れているということだ。人は大事なことのみ聞き取ったり、記憶したりする。 発話の文字起こしをしていると、その場にいたはずなのに初めて知ることがある。改めて、こんな発言をしていたのかときづかされることがあ…

自立した学習者、とは

珍しく英語学習の本を手にする。 清田洋一(2017)『英語学習ポートフォリオの理論と実践 自立した学習者をめざして」 英語学習ポートフォリオの理論と実践 ―自立した学習者をめざして 作者: 清田洋一 出版社/メーカー: くろしお出版 発売日: 2017/08/30 メ…

今日の活動内容

今日は活字があまり追えず、これまでの資料を整理するだけの日だった。 源氏物語紅葉の賀、光源氏と兵部卿の宮(紫の上父)が対面する場面で「女にて見」というこの物語独特の行動をどのように解釈するか、近代以前の注釈「自分が女になって見る」と近代以降…

調子が悪いことをどこまで表に出してよいか?

今日は大学に行くも、軽い頭痛のために午後は引き上げて帰ってくる。やろうと思えばやれないこともないレベルだったけれど、無理はしない。 このように自分の不調をどこまで表出してよいのかは、正直よくわからない。SNSにより、近くにいない人の体調まで共…

研究デザインを考える

学習者記述の分析方法 ジョンW.クレスウェル著 抱井尚子訳『早わかり混合研究法』(2017)を読み始める。 早わかり混合研究法 作者: ジョン・W.クレスウェル,John W. Creswell,抱井尚子 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版 発売日: 2017/08/30 メディア: 単行…

私も人間なので

やりたいことがあってもやりたいようにできない日もあるってことは知っています。感情との整理がつかなくてどうしようもない日もあります。そんなもんだよねって、言ってくれる身近な人たちに、ふっと救われます。

昨日の活動内容

1 アカデミック・ライティングについての授業。主に大学で使われている教科書の分析について。パラグラフと段落の違いはなにか、それぞれの教科書ではどのように扱われているか。授業後、次回扱う論文を読む。アカデミック・ライティングにおける問題点は、…

共同研究のはがゆさ。

調査目的の検証授業なのである 附属学校での研究授業が一区切りをついた。 この授業に関わった授業者、補佐、調査、合わせると17名になる。 現場と大きく異なるのは「研究」のための授業であって、検証する観点で授業が構成されていることだ。 そのため、現…