放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

授業びらき「名前教えて」

単元1「名前教えて」4/15-4/19

【授業のねらい】

・聞き手を惹きつけるスピーチの工夫について、小学校までの学びを実践してみる。
・一人一人の名前にはそれぞれに固有の意味や思い入れがあることを知る。
・クラスに自分を拓く。自己開示する。

【授業の展開】

1時間目、私の名前の由来スピーチ、ペアで練習
2時間目、1分間練習、前半組スピーチ
3時間目、後半組スピーチ
4時間目、スピーチの極意作成

【振り返り】
・昨年度までの「名前教えて」は、私と生徒の対話形式だった。そのため、負荷も少なく、「よろしくお願いします」だけの人もいた。たった1時間だけの授業なので、記憶に残っていない生徒も多く、1年間を通じて流されてしまった感があった。今年は、1分間スピーチ形式で、チャレンジングだったが、人前で話すことにさほど抵抗がないだろうという見込みは持てた。記録も残しながら聞いた。それでも、前半組は動画を撮るだけしかできなくて、後半組しかメモは取れなかった。メモを取りながら聞くと、改めて何を学ばなければならないのかを考えさせられる。
・まとめについては、「スピーチの極意」として全員のスピーチから抽出できるスキルをまとめたけれど、私が求めるものは、もっと体系的なものだったように思う。学習用語を網羅したい思いがジリジリ感じられた。まとめるための時間を20分程度しか取らなかったので、全て網羅するなんて授業の設定的に無理だし、授業びらきに求めることではない。それにしても、スピーチにおける学びを、解としてもっとくっきり示せないものか、と思った。活動を一般化して、学びに落とし込むことが必要だと感じている自分がいた。
・デジタル学習履歴として動画の記録を撮ったが、100名以上の動画、いつどう活用するのだろうか。一人一人を見たいと思うけれど、それは20人くらいの受け持ち生徒だったら可能なのであって、100人とか、担当している生徒の数を考えると、できることとできないことがある。できることを考えると、小さくなってしまうのが、虚しい。
・ある生徒が「他に専門用語はありますか」と聞いていた。スピーチにおける技を学習用語として身につけることに私の関心が注がれている。それと同時に、「アイコンタクト」「ジェスチャー」「インストラクション」……どれも外国由来だなと思う。スピーチ自体の成功イメージがTEDとか、スティーブ・ジョブズとか、日本人のスピーカーじゃないもんな、と思う。もっと、日本人のスピーチモデルで素晴らしいものに触れなければいけないような気がした。音声言語に関しての日本の教育についての関心が生まれた。