放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

学習記録実践を通して見える自分のこだわり

1 どういう授業なら生徒が楽しく学べるのか知りたかった(「楽しさ」が継続の必要条件だと考えているので「楽しさ」が重要)。「眠かった」「難しかった」としたら、その原因はどこにあったのか考えるきっかけがほしかった。 2 国語科としてことばの学び手…

「書くことによって学習を開いていくのである」

大村はま国語教室 第12巻 国語学習記録の指導 作者: 大村はま 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1984/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 単なるメモ帳でもない、忘れてはいけないことを記しておく、いわゆるノートでもない、学習をとらえて…

先行研究のお勉強

大村はま「学習記録」生成時期の教育をめぐって、文献にあたる。授業づくりと学習者の関係をどのように見ているか、記録をどのように価値づけているか、読む。 解説 国語単元学習 作者: 倉沢栄吉 出版社/メーカー: 東洋館出版社 発売日: 1993/04/01 メディア…

内なるものを知ろうとすること

大村はま国語教室 第12巻 国語学習記録の指導 作者: 大村はま 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1984/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 「さまざまな質問に答える」 P76問 学習記録の一ばんのねらいは何ですか。答 書くことの基本的な力を…

自分自身の実践への評価

学習記録のラベリングをする。 すべてのラベルを貼り終わって「ああ、こんな授業もしていたんだな」と、やはり思い出す。子どもたちもこんな感じなんだろうか。人は忘れていく生き物だ。記録がなければ、なくなってしまう。書き残すこと。それは、未来の自分…

誰に向かって書くか

今日はお勉強の1日。ノート、ワークシート、ポートフォリオ、eポートフォリオ、振り返りシート、自己評価シート……学習者の学びのプロセスを記録する媒体について先行研究をローラーする。 最近は、教室の風景や学校をめぐる人たちの姿が描けなくなっている…

だからこそ、やりがいがある

生徒の記述の扱いには十分気を付けて研究していかなければならない。 個人の記述を公開することに難しい側面があることは、公開する立場になってつくづく実感するところである。 でも、実態を共有することなしに実践は進展していかない。 難しい側面があるか…

質を高めること

自分に十分な評価の目が育っていないという課題は教員になってからずっと持ち続けていることだ。どうしたら質を高められるのか、という問いは常にある。 一方で、その質を見定める指標は真に正しいものなのか、という問いもある。教師が持ち合わせる基準より…

記録を読み返す

今日は先行研究の文献に目を通し、引用する箇所に付箋をつけて、パソコンで入力し、その後で自分の考えに沿ってまとめ…という作業を繰り返した。 こういう作業は時間がかかる。あっという間に1日が終わってしまった。 問いがすっきりしない。自分でも思い付…

作業の一日

4年前の資料を整理する。 学習記録づくりと同じく、分類をして、ラベルをつけて、目次をつくる。 1年間に授業で使った資料は5cmくらいの紙の厚さとなる。 その時その時に走り書きしたメモをもう一度見つめながら、今日は全体的なことを少し考えた。 小さ…

学びを積み重ねるために

体力が必要だなぁと思う。 日頃から運動不足のわたしはもちろん肉体的な体力も切実な問題なのだが、考える方の体力(持続力?)も厳しいなぁと思う。 少し自分の学びをふりかえってみると、アウトプットの次のインプットが継続できないなぁという感じがある…

締切を設けると動き出すけれど…

今日は久しぶりの大学院授業だった。 「授業が〇時からなので、それまでにこの仕事を終わらせよう」とリミット意識を持つと仕事がはかどる。時間制限を使いこなすことは効率的な仕事術の一つだと思う。行動していると、ふと次のアイディアも浮かんでくるもの…

変化をとらえることは容易ではない

今の段階での学習記録あとがきの総括を書こうと思っている。 あとがきのてびきには、書く観点の一つとして「自分の変化」がある。単純に自分の文字が変わったと書くこともある。書く文量が変わった、覚えた知識が増えた、読む観点が増えた……どの記述もそこま…

一喜一憂する日々

生徒の記述をたくさん集めることは、たくさんの感情と向き合うことでもある。 今日は、「これを書いてこういうのが好きになりました。たのしかったー」という文章を読んで、単純に嬉しい気持ちになる。 確かに、記述を読むことや情報を整理することに時間が…

「わかった」と「がんばります」

生徒の授業の記録でよく見られる記述が「わかった」と「がんばります」である。 授業で学んだことを書くのだが、結構安易に「わかった」を書くことが多い。授業内容と「わかった」を機械的にくっつけると、その日の授業記録が完成する。書かされる記録である…

授業復元のためのデータ

他者と共有するために授業のデータを残そう、という話。 大学院に入って、当然のことながら論文を読む機会が増えた。 中学校で授業をしている時は、毎時間の板書の写真、発話の録音、授業風景の動画、生徒が書いたもののコピー…さまざまな記録を残してきた。…