放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【メモ】石田佐久馬(1964)「発問・板書・ノート」

新型コロナの第3波の対応に追われ,先週から二者懇談,来週は三者懇談と続き,学校現場は常に疑問と不安と決断に迫られている。 1・2年生は希望制で今回は見合わせるという家庭も多いだろうが,3年生は受験を控え気が気じゃない。コロナの心配もありつつ,進…

長田和雄(1955)『国語ノートの指導』

週末,ノート指導の歴史を知りたくて,1950年代のノート指導の本を探して読んだ。 ノート指導本としての特徴は何か? 今回手にした長田和雄(ながたかずお)の『国語ノートの指導』は,興味深いことに,大村はま同様,「とじ込み式ノート」の実践について書…

「書くことの多角化」 —言語活動をどれだけ具体化できるか?

引き続き「第三の書く」を読んでいる。 復刻版 第三の書く 作者:幹勇, 青木 発売日: 2020/10/15 メディア: 単行本 とにかく「視写」のイメージが強いこの本なのだが,改めて読むと,「書くこと」の全体像も示されていることに学びが多い。視写の意味や実際の…

『なってみる学び―演劇的手法で変わる授業と学校』刊行記念ウェビナーVol.2 感想

11月15日,日曜日の午後にウェビナーで以下の著書に関するお話を聞きました。 『なってみる学び―演劇的手法で変わる授業と学校』刊行記念ウェビナーVol.2 演劇人と語り尽くす! 授業と学校を変える演劇の力とは! なってみる学び ―演劇的手法で変わる授業と…

他者に対する想像力やリスペクトを育む伝記の授業

最近少しずつ読み進めている。 今朝は最後の”伝記教材における「第三の書く」”が気になって読む。 復刻版 第三の書く 作者:幹勇, 青木 発売日: 2020/10/15 メディア: 単行本 教材文には,個人の生涯を集約し,伝記の形にしたものがあります。これをどう学習…

日常の課題発見能力が生徒会活動の質にも影響を与える。

「建設的な意見」を学ぶ場はあるか? 生徒総会の学級審議で挙がってきた質問・意見・要望を一覧化する仕事をした。 それぞれの内容をまとめながら,子どもたちの課題発見能力の課題を感じる。 学級によっては,無関心,無質問の状況が生まれるクラスがあるの…

「コロナ禍」という言葉が日常を形作る中で—10月の振り返り

本来であれば,文化祭から始まる,10月。 今年は春に行われる予定だった運動会と宿泊学習が10月になり, 学年としての初めて行事が一挙に訪れる1ヶ月だった。 とはいえ,自粛ムード抜け切れぬ学校現場である。 生徒の作文にも定着するくらい「コロナ禍」とい…

全国大学国語教育学会「公開講座2詩の書き方は教えられるか」感想

公開講座Ⅱ「詩の書き方は教えられるか 第1回 詩創作指導の実践とその歴史から」(午後3時〜午後5時40分) 1)詩創作の現場で起こる問題点とは何か? 今日の話題で印象に残ったこと 教師の権力と詩創作の問題 子どもたちはこの詩で満足して作ったけれど,…