放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

変化をとらえることは容易ではない

今の段階での学習記録あとがきの総括を書こうと思っている。

あとがきのてびきには、書く観点の一つとして「自分の変化」がある。単純に自分の文字が変わったと書くこともある。書く文量が変わった、覚えた知識が増えた、読む観点が増えた……どの記述もそこまでの自分の足跡をたどって、具体的に形に見えることも、そうではないことも懸命とらえようと試みる姿が見える。

一方で短期間で「変化」を記述するのは難しいのではないかとも思う。むしろ「何も変わってない」と思う方が事実に近いのでは、とすら思う。変化を記述することへの無理強いが働いていないか、と自分へ投げかけたくなる。

たしかに、現場の実感として中学校3年間で人は大きく変わると思う。しかし、それを自分自身で実感するのは、もう少し時間が必要なのかもしれない。人間の変化というものを丁寧に考えれば考えるほど、簡単に「変わった」とは書けないのかもしれない。