大学生の時、教育史の授業で「教育って振り子ですね」といった趣旨のコメントを書いた記憶がある。
次の時間に先生が読み上げたからとても印象に残っている。
前々からプラスかマイナスかという思考のあり方に問題を感じていたし、周りの人たちの話を聞く中でも議論になっていることは知っていた。
ある時はゼロか100かと言われ、ある時は二項対立と言われた。
それぞれについて私は不勉強なのでここで同立に扱うのもどうなのかなと思うけれど、とにかく「あれか、これか、どっち!?」みたいな考え方は、やっぱり危ういと思う。
何かを決断する時には単純でわかりやすいのだけれど、一方で物事はもっと複雑で入り混じっているからだ。
たまたま研究論文についての問題意識が今の私の生活に浮上してきているから、自然と研究方法論に目が向いている。そこでもやはり質か量かがクローズアップされる。
で、この話は私が教員になる時にはすでに書籍化されている問題だった。10年経っていることになる。いくつかのサイトで混合研究法などの情報も目にするようになった。この辺り、自分が論文を書いているから結構切実に読んでいる。
単なる直感にすぎないけれど、なんだか堂々巡りをしていて気持ちが悪い感じがする(非常に感覚的な表現だ…)。そんなに簡単に扱える問題じゃないのはわかっているが、教育について考えて研究・分析をしようとしている人にとってここは重要なポイントなのではないかと思う。
秋から冬にかけて考えようと思う。