研究論文を書く経験をすると、先行研究がいかに大切かを思い知らされる。
実践報告はそれぞれの実践が個人の文脈によって開発されたことを知らせることに意味がある。
どのような問題意識があって、どのような環境で、どんな選択をするのか。
しかし、同様の問題意識にもとづいた提案は、すでにどこかでされているはずだ。
その系譜の中で自分の選択を見つめ直すことは、毎日の授業実践の中ではなかなか得られない。
堂々巡りの授業実践から抜け出し、発展する教育実践を求めるのであれば、先行研究という名の長い道のりに自分の足を置くことから始めなければならない。