放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

情報探索の知識

中間発表会で先行研究の整理が課題だとわかってから、ずっと資料探索をしている。収集しては、読んで(書きながら読まないと理解が進まないので、ひたすらアナログでメモ)、そしてまとめる(まとめはデジタル、ワードで文章化)。あとは、話すようにしてアウトプットしながら関連付けを行い、その中でそれぞれの情報を切り貼りしていく。そんなイメージである。文献情報はRefWorlsというオンラインの文献管理システムが便利で、インポートしては保存している。

やっていて気づくのは、文献のアクセスが「簡単だなぁ」ということだ。関東圏にいると、資料がある図書館にもすぐに足を運べるし、複写依頼もできる。オープンアクセスの論文も多くなっていて、オンラインですぐに読める情報も多くなっている。一方で、文献情報をちゃんと読んで精査していかないと、原典を当たらずに引用する、みたいなことが起こる。情報の扱い方に対しては、手順が簡単になった分、慎重さが自分に足りなくなっているなと思う。活用場面は簡単にはならない。

また、自分の学び方の整理のためにこうして手順や留意点を書いているけれど、なかなか研究の動向を知るというのは難しいことで、論文や雑誌記事を検索して一つのテーマについて網羅することの大変さを思い知る。一日でできる作業ではないので、複数日に渡って作業をくり返すことになるが、どうも飽きっぽかったり忘れやすかったりする自分は、作業の途中で別な関心毎に移ってしまい、まとまった成果を創り上げられていない。ここが課題だ。

同時に、これまで自分が発信してきたことの無知さ加減を知ると、「あああ」という気持ちにもなる。学部生がどこまで研究のノウハウを学べるかは疑問だけれど、教育学を専門に学んでこなかった私は、国語教育分野で研究をすることにコンプレックスがある。だからこそ学ぼうという気持ちが強いので、それは強みでもあるのだけれど、こんなことも知らなかった自分を知る度に、学び直せる機会に恵まれた喜びと、何も知らずにえらそうなことを言っていた自分の恥ずかしさを両方感じるのである。