放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

<わたし>の学び方

 一人一人の学び方は多様であるという視点に立てば、学習記録が寄与するのはそのプロセスの違いを可視化する点にある。


 今日は3年生「故郷」全時間の学習記録の記述、作文を抽出する調査を行う。分析の観点に基づいて、「故郷」の魅力は何か説明する授業であった。一人一人、同じ時間に感じていること、メモしたことなどが異なり、どこでどのような理解にたどり着いたのかが少しわかるものになっている。

 

 実践時はこまめにノートを集めて毎時間の様子を読んでいたが、このように単元を通してどのようなステップでどのような読みにたどり着いたかを読んでいくと、

*初読で自分の方針を定めている

*途中で他の人の書き方から学ぼうとしている

*毎時間疑問点が変わる

*書く段階になって書けなくなり、見方を変える

などなどなどなど…

どのような歩みをしているのかが見えてくる。記録は、毎時間をタテに見る視点と、ある程度の時間をまとめて見るヨコの視点があるんだなぁ、と実感した。

 

こうした一人一人の学びのプロセスを他者と比べてみるという経験はあまりない。自分にどんな学びのプロセスが起こりやすいのかを知るヒントになるのでは、と思う。