放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

脱二元論。

大学生の時、教育史の授業で「教育って振り子ですね」といった趣旨のコメントを書いた記憶がある。

次の時間に先生が読み上げたからとても印象に残っている。

 

前々からプラスかマイナスかという思考のあり方に問題を感じていたし、周りの人たちの話を聞く中でも議論になっていることは知っていた。

ある時はゼロか100かと言われ、ある時は二項対立と言われた。

 

それぞれについて私は不勉強なのでここで同立に扱うのもどうなのかなと思うけれど、とにかく「あれか、これか、どっち!?」みたいな考え方は、やっぱり危ういと思う。

何かを決断する時には単純でわかりやすいのだけれど、一方で物事はもっと複雑で入り混じっているからだ。

 

たまたま研究論文についての問題意識が今の私の生活に浮上してきているから、自然と研究方法論に目が向いている。そこでもやはり質か量かがクローズアップされる。

で、この話は私が教員になる時にはすでに書籍化されている問題だった。10年経っていることになる。いくつかのサイトで混合研究法などの情報も目にするようになった。この辺り、自分が論文を書いているから結構切実に読んでいる。

 

単なる直感にすぎないけれど、なんだか堂々巡りをしていて気持ちが悪い感じがする(非常に感覚的な表現だ…)。そんなに簡単に扱える問題じゃないのはわかっているが、教育について考えて研究・分析をしようとしている人にとってここは重要なポイントなのではないかと思う。

秋から冬にかけて考えようと思う。

萬狂言秋公演とインプロショー

 初めての国立能楽堂。初めての鑑賞。DVDで見るのとはもちろんちがい、一つ一つの動作に注視する120分だった。大学院の演習で「狂言記拾遺」を読んでいたため、ちょっとした言葉遣いに注目して聞けたのも面白かった。有難いことに、先生が公演分の台本を事前に用意してくださり、台本を読みながら「ああここはこんな風に読むのか」などと発見しながら見ることができた。

 それにしても、学生料金で見られるってすばらしい。こうやって気軽に伝統芸能に触れられることって大事だよな、と思う。日本の笑いの文化や日本語が、どのようにして形作られていったのかを知ることができるのだから。

  • IMPROLL"show-wa"NIGHT in荻窪

 総武線をさらに西へ、荻窪。思ったよりも狂言の時間が長かったので最初から見ることはできず。しかも、つくば駅のバスの時間を考えると第一部のみしか見られないことが判明。初めてのインプロショーだったにも関わらず、1本しか見られなかった。

 入ると、即興音楽タイムだった。「枯葉」をテーマにしたメロディが素敵。後半は15分2本立てのインプロショー。お客さんとの関わり方、演者のそれぞれの立ち位置、場の展開のスイッチ、音楽との融合など、新しい発見があってこれもまた面白かった。場に身を委ねる感じが好きだと感じた。

10月の課題

国語教育実践演習で指導案作り。

高校生で絵と詩が一緒になっている作品を読んで、絵と詩の関連を鑑賞する授業です。正解はない。一人一人の持つ見方が解釈となる。他者の意見を聞きながら作品に対する見方を広げて行く。コーデイネーターは気づきを促すことに徹する。

今日は私がファシリテーターで20分模擬授業をした。今度はバトンタッチで院生が挑戦してみる。どんなことになるのか楽しみ。シミュレーションがサクサクと進んで行くグループというのはいい感じだなと思う、この研究の楽しみと研究の意義が見えてきて少しワクワクも生まれている。

課題は理論的背景をしっかりと共有できていないところだ。そこは、私自身の不勉強さもあるので、残す時間で詰められるだけ詰めようと努力せねばならないところ。うう、ちょっとくるしいけれど、自分の勉強にもなるから楽しくやる。

自己評価を繰り返すこと。

今日も思いつき。

 

物事の判断基準を持つということは、ただなんとなくタスクをこなすだけの過ごし方ではなく、なんらかの観点を持って自己評価を繰り返す、ということなのか。

踊れ、踊れ。

サカナクション2017  6.1ch Sound Around  幕張メッセに行く。

ギリギリの入場で、会場に着いた瞬間「新宝島」のイントロ。

ちょっとびっくりし過ぎてフリーズする。

シルエットや光線、スクリーン映像など、光を使った演出は誰が見てもいいだろうと思う。

そしてみんな踊らされる。いや、踊りに来ているのか。

 

帰りの歩く人々の中で「知っている曲が多かった」という声があったけれど、

あ、10年なんだ、と思う。

ホーリーダンス」もよかっただろうけれど、私は「グッドバイ」で帰る。

 

少しだけ風が吹いてくる。

「決める」を意識し始めて、少しだけ自分の思考が整理されてきました。

思考が整理され始めると、次に何をすればいいか作業の見通しが立ってきます。

何のために、を考えることが、次の行動を促すのだなと学んだところです。

 

さて、並行して授業の課題もあるわけで…

詩画教材の授業をどうするかチームで検討を重ねています。

今は美術教育の対話型鑑賞授業にスポットが当たっていて、

文献をまとめるのが私に与えられた役割です。

自分の勉強にもなるので、こういうのは楽しいなと思います。

 

今日は勤務校の学校祭です。