放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

分類する

午前中はワークシートの分析をする。記述の種類ごとに分類作業をした。

「分類する」活動は授業の中で定番の活動と言っていいと思う。実際に活動してみるとわかることだが、分類しきれないものが出てくる。どうしようもなくて見て見ぬ振りをしたり、「その他」で括ってみたりする。この瞬間、この事実を見逃してはいけない、と思う。分類作業で削ぎ落としたものに、実は重要な要素が含まれているかもしれないからだ。

これは、分類されたものを読む時の思考にもつながっていく。分類作業に慣れている人は、分類後のデータから元のデータを推察することができるだろう。

ひょっとしてこの表には書かれていないけれど、こういう記述もありえるのではないか?

その記述はどこに含まれているのか? と。

こうした思考がデータを読み取る際の重要度を判断する指標になる。PISAショックの時に何度も図表の読解に取り組んだ気がするが、読む方向だけをしても思考は生み出されず、実際に作る側になって見えてくるものがある。読むということのトレーニングは、作ることの経験によっても形成されるのだ。