放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

今週読んだ本

専門家の知恵―反省的実践家は行為しながら考える

専門家の知恵―反省的実践家は行為しながら考える

 

 なんだかずぅっと読んでいる感じになってきた。

 

あすなろ物語 (新潮文庫)

あすなろ物語 (新潮文庫)

 

 続きが気になって読んだ。

春学期の読書会活動で題材となった作品だった。

「克己心」という言葉が今の自分に響く。

 

 幸福とかなしみの描き方がすてきだなぁと思う。

笑顔と人の動きが見える漫画だなぁと思う。

停滞期もルーティーンを淡々とまわす。

集中講義が終わって、

いくつかの授業は春学期の終わりを迎えている。

「ではまた秋に」という感じは新鮮だ。

 

日常はうまくいっていることもあるし、

どうしたものかなと思うこともある。

計画を立て直そうと思う。

協同で創る授業の問題点。

協同による授業づくりもいよいよ授業の決定に進んでいく。

ここまでくると、お互いによいことばかりも言っていられなくなる。

多少の痛みを伴いながら、合意形成をしていくほかない。

  • それぞれに持ち合った案がグループにとって有益とは限らない。
  • グループの全員が同じだけの責任を持たなければならない。
  • 疑問に思っていることを、最後まで出し合わなければならない。
  • 最終的には誰かが請け負って、ひるむことなく自分たちの主張を伝えるべきだ。
  • 採用されない場合には、しっかりとその理由を伝え合うべきだ。
  • 指導案作りに労力を費やしたのに実施されないということをできるだけ避けるべきだ。

絵本の読み聞かせをしよう。

教科教育論というのが約1か月の間週1回のペースである。

前回は元教科調査官の方のお話を聞く。

今回はそれぞれが各教科の魅力を伝えるための実践紹介をする回だ。

 

私は何を紹介しようかと思って過去の学習記録をめくったら、「小さな読書会」というのがあった。

要するに絵本の読み聞かせをしていた。

そこで、印象に残っている本を紹介しようと思う?

 

1『最初の質問』

最初の質問 (講談社の創作絵本)

最初の質問 (講談社の創作絵本)

 

 長田弘さんの詩はもともと好きで、いせひでこさんの絵も好き。

 質問が繰り返されていく中で、子どもたちとのやり取りができるのが楽しかった。

 「沈黙」の場面もあって、しっとりとした時間が流れるのもよい。

 

2 『狂言えほん1 ぶす』

ぶす (狂言えほん)

ぶす (狂言えほん)

 

 私は伝統芸能に詳しくないですが、狂言は好きです。喜劇ですからね、狂言

 狂言の入門編、ということで狂言の動画を見る前に読みました。主人の留守中に、毒だと言われている「ぶす」からいい匂いがする、恐る恐る「ぶす」を覗き込むと…というストーリーです。セリフが実際の狂言のまま書かれており、読み方はけっこう難しいけどそれがおもしろいです。ストーリーを知ってから動画を見ると、セリフの読み方や動作に注目出来て、より狂言を楽しむことができます。

 

3 『もぐらバス』

もぐらバス (日本の絵本)

もぐらバス (日本の絵本)

 

 おそらく、学級で最も読まれた本だと思われます。3年生の時に、1人の生徒がこの絵本を選んでみんなに読み聞かせしてくれました。「いぬすごい」とか「たけのこたべたい」とか「バス安すぎ」とか、いろんなコメントが出てきます。

 

4 『ぼくはいったいなんやねん』

ぼくはいったいなんやねん

ぼくはいったいなんやねん

 

 アイデンティティをテーマとする絵本っていくつかあると思うのですが、中3の入試前に「私の長所ってなんだろう」とか言っている子どもたちになんとなく読みたくなる絵本です。その中でもこれは関西弁でテンポよく読めるので好きです。方言の絵本、いいのですよね。「先生読むの上手」とか、子どもたちがほめてくれます(笑)。「読んでもろたらわかります」っていう作者のコメントもいいです。読まずにいられん。

 

5 『なつのおとずれ』

なつのおとずれ (PHPわたしのえほんシリーズ)

なつのおとずれ (PHPわたしのえほんシリーズ)

 

 教科書に季節の扉がありますが、長期休み前後のふわっとした気持ちの中で絵本を読むことがいいなと思います。日常のいろいろをちょっとだけ忘れて、四季を楽しむことができる心の豊かさを大切にしたいです。絵本自体は、絵に緩急があって、見ているだけでおもしろいです。梅雨が明けた今、一番読みたい本です。

働き方を考えながらD.ショーン『専門家の知恵』を読む。

シリコンバレー式 よい休息

シリコンバレー式 よい休息

 

 この本にはダーウィンの1日の働き方が書いてあるらしく、「1日のうちに仕事をしたのは、午前中に「90分」のセッションが2回、午後に「90分弱」のセッションが1回だった。」そうな。引用元は以下。

本を読んだり文章を書いたり、熱中するときは時間を忘れて作業する人もいるだろうが、大抵は90分以内に飽きてしまう。私の感覚だと30分で飽きる。だから、50分授業でも飽きはじめた子をキャッチして、声掛けをするものだ。大体、今の活動に対して評価・承認されていれば、その子は活動を続けるだろう。

 

そんなことを思いながら、休日の午前90分を以下の本を読むことに費やした。

専門家の知恵―反省的実践家は行為しながら考える

専門家の知恵―反省的実践家は行為しながら考える

 

 読んだところまでわたしなりにまとめると次の3点。

 

1 省察といっても、行為の最中に行われる思考もあれば、事後の静けさの中で行われる思考もある。誰の、どの場面の何に対する省察なのか、意識することが必要がある。

2 ある教育実践をおもしろいと思った時に、その実践を行った人の話を何度も何度も見聞きすることの意味は、その実践の根底に繰り返されてきたその人の葛藤や実践の更新の履歴を知ることが必要だからなのだ。

3 教育技術はそもそも不確実で実践者の独自性の中にあり、言語化できなかったり正当化して述べることができないものである。だからこそ省察が必要となってくる。

 

土日の集中講義と合わせて、さまざまなことに関連付けて読むことができた。

 

いかに心を開いて話し合うことができるか。

集中講義2日目終了しました。

いやー、続けて何時間も話を聞いて考えたので

久々にあたまフル活動です。

今はまだやりきった高揚感がある感じ。

 

というわけで、まだ熱が冷めやらぬ状況ですが、

たくさんのヒットポイントがあった2日間でした。

特によかったと感じるのが、10人の参加者が

心を開いて自分の考えを話しやすい場になった、

ということです。

 

現職もストレートマスターも自分の体験を掘り起し、

予測不可能な事象との出会いと、

そこからの省察を考えました。

その共有は、2日間に渡って繰り返し議論され、

何度も意味づけが行われたし、

構造的にどのように考えられるのか理論を学びました。 

国語科授業研究の深層―予測不可能事象と授業システム

国語科授業研究の深層―予測不可能事象と授業システム

 

 このテキストでは、主に社会システム論の「自己組織性」を理論のベースに考えています。

そこから、授業を成り立たせるには、構造・機能・意味といった3要素を見い出していきます。

これは教師が授業を考えたり、学習者にとっての授業はどうかを見たりする際に

一つの切り口として役立てることができるでしょう。

 

・・・ということを、私たちはラーニングパートナーと共に

確認しながら進める学習過程を取りました。

そこでは、傾聴や話題の捉え、相手に寄り添った発言、自分の考えの主張など、

対話から考えを深めるために必要な要素にも気づいていきます。

2人で話し合うって、そういう小さな行為の積み重ねで深まるものなのだな

と実感しながらも、学びは続いていきました。

 

学習内容はもっと多岐に渡っていて、

私自身のこれからの研究にもつながっていく質の高い学びだったなと思っています。

 

また明日から通常の授業は続きます。

今日は1日束の間のお休みです。

 

 

 

集中講義1日目の学び

1  初対面での自己開示がいかに大切か。ラポール形成をはかるとともに、丁寧に学びの目指すべき方向とライフヒストリーを語る。全員語れる環境って大切。

 

2  気になる子の片隅で同様に出来事は起きている。

 

3  教員をはるかに超えていく子(授業計画を見抜いていたり、提示された解答の穴を発見したりする子)は必ずいるもので、そういう子の学びの壁にならないように、いかに繊細なコミュニケーションができるか。

 

4  ストップ・モーション授業検討の限界性。時間的制約と撮影者の意図的編集が気になる。

 

5  本質はThree things 。

 

6  できる限りの予測を働かせないと認知思考は広がらない。

 

7  文学も、授業も、社会生活そのものも、予測したことから逸脱したものが認知を拡大し、新たな認知世界を構築していく。排除しているうちは、広がらない。逸脱者は認知世界を拡大させる可能性を秘めている。

 

総じて、楽しい学びの場になっている。

答えのある問いに時間を費やすのはもういいな、と思う自分と、「予想外の出来事で心折れた時に何を支えにするのか」というストレートマスターの質問が響いている。

衣食住を大切にすることかな?