放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

記述を通して現場を映し出す

 引き続き質的研究の勉強。

質的研究と記述の厚み―M‐GTA・事例・エスノグラフィー (グラウンデッド・セオリー・アプローチ)

質的研究と記述の厚み―M‐GTA・事例・エスノグラフィー (グラウンデッド・セオリー・アプローチ)

 

 ここにきて実感するのは、先が見えない感である。仮説検証型と比較するとそれは大きい。しかし、問いを考えながら記述していく中で発見することにとても価値があるように思う。

 例えば、今、学習記録によってこれまでの自分の授業を改めて記述し直しているが、その中で私は国語科の「領域」とか「指導事項」とかを分類の観点として見ている。しかし、記述していく中でもしかしたら学習者の記述の傾向がいくつかに分類できそうな気もしてきている。

また、自分が「気になる」記述を抜き出すことで、自分の生徒観や授業観を知るきっかけになるような可能性も感じる。

それをどのように論文としてまとめるのか、というのが今一番の問題なのだけれど、このように膨大に記す中にいくつもの問題点は隠されていて、ひとまず自分が何らかの切り口でまとめることで今この時代の現場を映し出す1つの切り取りになればと願う。