評価を知りたいというより、何が良いのかを知りたいと思ってきた。
作文一つをとってみても、
どんな書き出しが魅力的なのか?
どんな題が読者に読みたいと思わせるのか?
どんな表現が優れていると言えるのか?
どんな文章の流れが読みやすいと言えるのか?
自分ではとても言えそうな気がしないので、
誰かと、時には中学生と、いい文章ってなんやろな?って考えてきた。
でもまだまだ足りない、それが現状である。
大村はま学習記録の評価表が前からずっと気になっていて、
そこには大村はまが考えた「いい文章とは」の答えが書かれている。
3年間だけを読んでも、それはそう簡単に分類はできないほど
細分化されていて、細かに要点を「指導」する。
大村はま文庫には芦田恵之助の本も大量にあって、
今回縁あって範文をいくつか読むことができた。
やはり、と思うくらいに、きっと子供たちにとって
芦田先生の文章はそれがそれ自体に魅力的だったと思う。
「自分もこんな文章が書きたい」と思うような文章に出会うことが
人の書くことを促進していると実感する。
こういう文章を書きたいな、と思うこと、
その要素を書き出してみること、
そこから評価の目は始まるのかな、と思う。