評価の現実と向き合い続ける6月。
評価・・・というか,評定。「絶対評価」の意味を考える。テストの公平性も考える。
20数時間の授業の中で,生徒の姿をどれだけ描き出せるというのだろう,と思う。
評価は大きく3つの役割がある。
一つは学習者自身が自分の学びを振り返って自身の成長につなげるため。
一つは教師の省察のため。学習者の姿を評価して授業改善につなげるため。
もう一つは,制度としての評価・評定のため。受験にもつながる評価。
夏休み前の評定作業は,3つ目のために時間が費やされる。
本当に子どもたちのための評価ならば,もっといろんな側面から見つめて表現することが必要だと感じる。一定の基準があることは評価のしやすさがあるけれど,一つのものさしで見えることは本当に狭いということを忘れてはいけないと思う。やりやすさは,一方で零れ落ちるものを見放すことでもあると実感する。
パフォーマンスを積み重ねながら,時に重要な気づきに出会っている姿を,一緒に言語化・焦点化しながら次の学習に必要なことは何かを考える。対面で立っていても学習者には届かない。隣に立って,膝をついて,一緒に机に向かって,初めて見えることがある。
学習記録は1度目の中期的振り返り期になる。
学習者が時々吐露する評価の目のしんどさを,言葉の端々から受け取る。
- 作者: C.A.トムリンソン,T.R.ムーン,山元隆春,山崎敬人,吉田新一郎
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