放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

その瞬間その場の判断がその時の申し分ない答えなのだ。

肌寒いくらいの北海道の夜に1冊の本を読む。 

つみびと (単行本)

つみびと (単行本)

 

 丁寧に丁寧に,当事者の物語を紡ぐことを考える。そんなモード。

 

* * *

何気なく流し聞いていたBS放送大学がおもしろかった。

宮下志朗先生のスペシャル講演。

bangumi.ouj.ac.jp

あちらの土地にも、完全な宗教があり、完全な政治があり、あらゆることがらについての、完璧で申し分のない習慣が存在するのだ。

モンテーニュ『エセ―』より


そうそう,「完全」で「完璧」なのだ。

何か足りないとか,劣っているとか言われても,その瞬間その場の判断がその時の申し分ない答えなのだ。

後から振り返ったときに判断するのは,選択の善し悪しではなく,その選択しかできなかった自分の状況の理解なのだなと思う。

 

ただ単に話を聞いていても,自分のこれまでに遭遇した場面と知識がつながる瞬間がある。