肌寒いくらいの北海道の夜に1冊の本を読む。
丁寧に丁寧に,当事者の物語を紡ぐことを考える。そんなモード。
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何気なく流し聞いていたBS放送大学がおもしろかった。
あちらの土地にも、完全な宗教があり、完全な政治があり、あらゆることがらについての、完璧で申し分のない習慣が存在するのだ。
モンテーニュ『エセ―』より
そうそう,「完全」で「完璧」なのだ。
何か足りないとか,劣っているとか言われても,その瞬間その場の判断がその時の申し分ない答えなのだ。
後から振り返ったときに判断するのは,選択の善し悪しではなく,その選択しかできなかった自分の状況の理解なのだなと思う。
ただ単に話を聞いていても,自分のこれまでに遭遇した場面と知識がつながる瞬間がある。