放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

2022年に出版された道徳教育関連の書籍12選

 私のここ数年の道徳授業は,インプロ(即興演劇)実践の場として活動型のプログラム開発にチャレンジすることが多かったです。かなり偏った授業づくりをしているため,今年はもう少し全体像を知った上で実践したいのですが,どうだろう。

 とにかく,この1年は全く教育書を手にしていない。買ってすらいない……。ひとまずどんな書籍があるかCiNiiで調べてみました。おそらく一つの分野で10冊以上読めば最近の傾向を知ることができるでしょう。繰り返しますが,1冊を除いて全く読んでいません。宣伝文句だけで書きます。

大学の道徳教育の参考資料として使われているんだろうな,という本。基礎資料としてどうかな。参考資料に派生する本だといいな。歴史を知るってことは大事なことだと思う。

板書で見るシリーズは小学校版でよく見かけるけど,中学校バージョンで,しかも道徳授業のものもあるのか……。板書は1時間の流れがわかりやすいビジュアルテキストだろうな。ICT時代になって板書の機能も変わりつつある中で,板書はどう変わっているのだろうか。振り返ると,個人的には電子黒板とタブレットによって板書量は確実に減ったなぁと思う。

明治図書の「発問・言葉かけ大全」シリーズ。教師の言葉で子どもの発言は変わるっていうのは当然のことで,売り文句の「指導の語彙」って表現がすごい。

ご存知「考え,議論する道徳」の基礎スキル本。初任者向けと思ってても,実際にはこれまでの実践の振り返りになったりするのかな。

同じく「考え,議論する道徳」シリーズ。「導入・終末&評価」は,実践の場でもどうあるべきか迷っている人が多そう。

「いちばんやさしい」とか「ゼロからわかる」とか,入門期の先生をターゲットにしている本が多いですね。

佐藤幸司先生のご著書。読売新聞の連載をまとめられた1冊です。道徳授業をいかに作るか,「ニュース」という教材を扱った実践提案本でしょうか。

この本だけ唯一読みました。雑感ですが,道徳に限らず「地域教材での授業づくり」という発想は,地方の研究発表で一定の実践の蓄積がある気がします。個人的には故郷の地域教材を扱っているので,いろんな感情が湧きました。

一番読みたい本かも。「哲学」ってキーワードはどのあたりから学校教育に浸透したんだろう。

桃崎先生の授業提案には「やってみたい」が詰まっている気がします。到底真似できませんが。笑 2010年代に何度か模擬授業を受けていて,今でも記憶に残っている授業があります。高い質で授業を構成する力が圧倒的です。これまでの勤務校でも職員室の誰かが1冊は持っているシリーズです。

モラルジレンマ授業理論の本らしい。「道徳は教えられない」と言えば……

2023年出版本ですが,こちらの本も気になります。