放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

書くことをルーティン化できるか

書きました

 正直,テーマと正対して書けたとは言えないのですし,もっと汎用的な実践にブラッシュアップする必要があるなあと痛感しましたが,学習記録実践の一部分を記録する貴重な機会でした。生徒と原稿を読みながら考えていけたのも面白かったです。

 自分の担当したところ以外では,毎号そうなのですが,座談会と佐内先生の史的論文が特に面白いです。

執筆作業によって生活パターンが崩れる

 今回の原稿執筆をする過程では,疑問に思って文献・資料を読むことになったり,授業の省察につながったりする部分が少なからずありました。書くことは,教師の力量形成において重要なことだという認識も改めて実感します。

 ただし,発信することが日常の優先順位として上位にくるかというと,そうではありません。学校現場には優れた実践家が数多くいらっしゃいますが,実践を発信できるかはまた別の話です。日々の生活のうち,書くこと(読むこと)にどの程度重きをおくかで大分変わってくるようです。

 私自身も,今回は異動してすぐにいただいた原稿依頼だったいうこともあり,これまで以上に日常業務との両立が難しかったです。書くことの価値はわかるのですが,目の前の生徒を前にして,授業や学級経営に費やすことの方が優先順位が高くなるのは当然です。さらに,食事や睡眠,家事,家族との時間などの生活時間も確保するとなると,やはり読み書きの時間は十分に確保できません。

 となると,締め切りのある原稿を書くことは,一定の生活リズムを崩して書くことになります。ここに,教育実践が広く共有されていかないことの問題点があるように思います。

 この問題を解決するためにのは,書くことを短時間でも日常の中に位置付けることでしょうか。言うや易く行うは難しです。改めて,書くことをいかに習慣化するかについて考えさせられます。

 書きながら,この本を思い出していました。本を手に取ってからだいぶ年月が経ってしまったようです。