言語技術のイメージは、「表現技法」とか「文章構成」とか、
指導事項を明確にしてそれらを授業でどのように扱っていくか、
という議論が展開されるイメージだった。
確かに、議論の中で語句の定義に触れている場面もあった。
しかし、最初のインストラクションでも、
「誰の」技術なのか、という問題提起があり、
指導事項が何か、だけではなくて教師の言語技術そのものを問う、
そういう1日だったと思う。
そのため、小学生を前にした授業では
子どもたちがどのように言語技術を学ぶか、という視点、
教師が何をどのように問うのか、という視点、両方があったと思う。
私は教師が何を見て授業が展開されていったかに興味があった。
目の前で起きることをどう評価し、次にどうしていったのか。
発問と指示、教師と児童のやり取りで進んでいく30分の授業を見ながら
今の私は、声の大きさとか、体の動きとか、
子どもたちの非言語の反応が気になるなと思った。
そして先生がその瞬間どこを見て、
どのように受け止めているのかも知りたかった。