放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

8月13日(日)北海道新聞を読む。

8月13日(日)の北海道新聞を読む。

  • 放射性廃棄物の最終処分場選定に向けた文献調査
  • 原発処理水の放出計画,それに伴うホタテ価格の影響
  • 戦場体験者との対談
  • 無名の人たちの個人の戦争体験,証言をいかに残すか
  • 苫小牧・厚真等に見られる「トーチカ」

 他にも地域のいろいろな情報があるわけだが,書評欄も今週はキーワードが一貫している。

日本国語教育学会に参加する。

 8月10日,11日と筑波大学附属小学校で日本国語教育学会に参加した。その中で数井千春先生が「平家物語」に関する実践をエピソード語りの形式で報告されていた。「平家物語」の中にある鎮魂や戦を生きた人々の想いを読み取りながら,「ほんとうの言葉で語ること」に真正面から向き合って葛藤されている先生の姿や子どもたちの語りを読みながら,そこに居合わせた人は何も感じずには帰られないだろう。

 どんなに伝えようとしても,わかり合えないこと。それでも知ろうとし,自分の感じたこと考えたことを相手にことばを尽くして語ろうとすること。時に,そのことばが自分の思いと反して相手に伝わり切らなかったり,思ってもみない方向で理解されてしまったり,思いをぶつけるだけで逆に争いの火種となったりすることがある。それでも,教室で起こったことに目を背けずに残そうとした先生方の実践の記録は,どの報告も尊い

 

 雨によって肌寒いくらいの函館で,北海道新聞をめくりながらこの夏のことを考えている。