放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

9・10月の学校のふりかえりー作文発表会から文化祭,軽井沢訪問まで

 

 10月に入って,イベントが目白押しで,感情の起伏が大きい2週間程度を過ごす。

 

 ただ,楽しみなことの移動中は,色々なことを思い出したり思考したりすることができる。もうちょっと自分の過去の記録を読み直してもいいかもしれないなあと思う。それから,一人一人ともう少し向き合いたいなあとも思う。自分にとって移動の時間は,省察の時間なんだなあと気づく。オンラインの研究会だったので気づかなかったけれど,研究会後の帰り道のつぶやきとか,移動の時間がとても学びに必要なことだって知った。

 

 特に考える時間が多かったのは,形式や正誤にこだわらずに書き続けるということだった。誰かに読まれるためではなく,ひたすらに自己表現をし続けるということが大切な気がしてきて,この週末の授業は,1時間だけひっそりと「ただ書く」という授業をする。

 とはいえ,何もテーマがないと書けない人も多いことは知っているので,「最近気になっていること」というざっくりとしたテーマだけ共有した。テーマに沿ってもいいし,そうでなくてもよい。「ウソ日記」の面白さを知っているので,大抵の子たちは楽しく書いているようだった。

 「気になることがない」という子が各クラスに一定数はいて,「気になることがない自分」について書いているのを勧めてみると,とても興味深い表現が出てきて,ただただおもしろいなあと思う。「いいね,いいね」と言いながら,いくらにでも見方は変えられるんだって思う。すると,心が軽くなる気がした。

 

 来週は,公開してもいいよという子の文章を読んで,また書き続けようと思う。

 

 移動中は,石井光太さんのレポを読み続けた。たくさんの子どもたちのことを思い出すことができた。