放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

4・5月の仕事ー良くも悪くも変化の多い季節

分掌業務が重い

悪く考えれば,なれない業務に時間を費やす時期。

良く言えば,新しい仕事を吸収することができるチャンス。

 これまでの自分がいかに居心地の良い環境で仕事をしてきたのかを実感する年度当初でした。初めての仕事がまだまだ自分には多くあることを知る。そして,その「初めて」に対応する力,体力……みたいなものが少しずつ落ちてきているとも実感する。その中でどうやりくりするかをいつも問うている。

 

         f:id:keynotemako:20220514185057j:image

混ぜ合わせて調整する

 タブレットの導入で,ZOOMやMeet,Googleクラウドもプライベートで使う機会があった私にとって,”1人1台端末”元年はハードルの低いスタートだった。ただ,そうではない先生たちと情報をどのように共有するかが課題である。情報をうまく共有しないと,できる人に仕事が増えがちで,説明するよりも自分がやる方が早いなんて思ってしまう。結果として,なんでも請け負ってしまいそうになる。そこをグッと堪えて,丁寧に説明するのがなかなか難しい。

 また,タブレットが日常化する中で,問題意識は常に子どもたちの姿にあることにも気付かされる。ICT活用授業推進校の公開授業を初めて見に行ったときに,「先生はずっと電子黒板ばかり見ている」と思った。目線が子どもたちに直接注がれないことがとても気になった。

 しかし,今,私はこちら側の人間になってしまった。授業中の電子黒板やパソコンを通して情報共有する時間のいかに長いことか。クラスルームのコメント機能を使って学習者を知ったような気持ちになっているけれど,実際につかみ取る量の少ないことよ。対面で生徒が発する声や表情を見ている方が,圧倒的にその子の姿を立体的に捉えるのだと痛感する。

 もう後戻りはできないので,いかにマカロナージュ(マカロンを作る過程で生地とメレンゲを混ぜ合わせて調整する作業)するかがポイントとなるのだろう。

 

 本が読めなくて,本屋大賞を手にするだけで手がいっぱいだった。本屋大賞に対する意見は色々あるけれど,私にとって新しい本を手にする入口になってくれている。